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虚実

いり乱れてる感じが消えない。年末前から今にかけて。今まで築き上げてきたいくつかの現実が心理的に崩れさった上に物理的にも崩れさってしまっていて。その崩壊の量が今、自分の許容をこえそうになっている。ただ、寝不足の可能性もあるので分からないけど。人と関わると、現実が増える気がする。マルチバースにいかなくても、人と関わるとその人の現実と交錯して、指数関数的に観測できる現実が増えていく。昨日、金沢の自室に戻ると、かつてセフレが作ってくれた家具や棚が倒壊し、元恋人が送ってくれた手紙やプレゼントが散乱しており、今まで逃げ続けていた現実に一気に追い付かれたような気になった。とりあえず、その場で今の連れ合いに連絡した。連れ合いはグループ通話でタメの女に誘惑されたらしい。なんでそんな話をするのだろうか。それもあって気分が、レイモンドカーバーの小説のように凍りついてしまった。どういう感情になれば良いか分からず、露悪や美談のようなヒステリックである主クリエイティブな反応さえできずに、ただ哀愁という、感覚の狭間の流れを感じているだけのような浮遊感。
今の連れ合いのことは好きだが彼のことをまだよく分かっていないで付き合ってしまった。セフレと縁を切り、10年間最愛の人だった人と付き合い、その人に去年10月頃に拒絶された。そして見きり発車で会って半年しか経っておらず人としてよく分からない人物にコクられ付き合う流れに。こんなこと続けていて良いのだろうかと正直思う。本当はもう少し落ち着きが欲しい。ただ平穏があっても、本来いつ崩れてしまうか分からない砂の城だということもよく分かった。今の連れ合いは私にとって麻薬のような人物なので、接すると平穏な感覚と快楽両方を与えてくれるけど、正直それが未来に繋がるかというとかなり微妙で、一人になると逆に不安になる。こんなに安定した暮らしをしていても、人と関わると不安になってしまう。それを癒しと快楽というサプリメントで誤魔化し続けて良いのだろうかという疑問が、大地震のあとの部屋をみてより一層強くなった。

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