見出し画像

Leicaがやってきた。

ライカ沼の始まり

ついにやっちまった、、、、。
沼の深淵に足を突っ込んでしまいました。

そうですLeicaが我が家にやってきてしまいました。

世の中的にはつい最近、Leica M11が発売されたので、そちらで盛り上がっている真っ最中だと思いますが、私が買ったのは「Leica M10-D」という機種です。

もうみためがカッコいい、、、。

2018年に発売されたモデルになるのですが、すでに生産終了しており新品では購入できません。さらに、中古市場においてもその唯一無二とも言える特異な特徴が、マニアの間で人気でほとんど出回らない代物なのです。

M10は、無印M10、M10-P、M10-R、M10 Monochromeなど様々な種類が出ているのですが、その中でも異質なM10-Dの大きな特徴、それは

背面液晶がない

え、、、そんな不便なもの買ってどうすんのと、思うかも知れませんがこれがまた撮影において私にとってはプラスに働くと思ってずっと気になっていました。
そんな時、M11への買い替え需要もあると思うのですが、ひょいと在庫が出回り、「どうせいつか買うことになるだろうし、遅いか早いかの違い。なら手に取って少しでもたくさんLeicaで写真を撮った方がいい」と思い清水の舞台から飛び降り、全身複雑骨折する思いで購入しました笑

Leica M10-Dの魅力

さて、なーんでM10でもM10-RでもM10-Pでも、最新機種のM11でもなくM10-Dを選んだの?ってところだと思いますが、やはり、この機種でないと実現できない点が多く存在するからです。

これは、この前書いたnoteの内容にもつながるところがあります。

はっきり言って、M10-Dは何かものすごい機能があるわけでもなく、むしろ他社の数多くの機種より劣っている点ばかりです。でも、極限までに撮ることだけに特化し、余計な機能を削ぎ落としたことで、むしろ写真を撮ることが「楽しい」と思える工夫がたくさん詰まっています。

まず一つ目が、先にも紹介した本機最大の特徴でもある、背面液晶が完全にない点です。

ご覧の通り、背面に液晶がありません。背面にあるのは、電源のオン・オフと露出補正ダイアルのみ。

液晶やEVFで、撮った結果が即時に見えるのが当たり前なデジタル世代のわたしたちからすれば、一見不便でしかない特徴です。

が、液晶があることで便利な一方、撮影を邪魔している面もあると私は考えています。撮った結果が撮った最中にも撮った後にもすぐ見れてしまうだけに、撮った写真が気になって、すぐ液晶で確認する人がほとんどだと思います。かくいう私もそうです。
しかし、確認しているうちに「んーいいんだけどなんか違うな」とか、「もっと良く撮れそう」など余計な疑念を抱いてしまい、また同じシーンを撮り直し、また確認し、また撮り直し、、、、なんてことを皆さんよくしてしまっているんじゃないでしょうか。
もちろん、振り返ることは大切ですが、今じゃないんですよね。そんなことをしている内に、不意に訪れたシャッターチャンスを逃し、むしろいい写真を撮れる瞬間を逃してしまうなんてことを私は多々経験し、液晶に煩わしさを感じることが増えていました。

そこで確認して取り直したって、写真の出来にそこまで大差ないんですよね。むしろ、「目の前に集中し、画面見ている暇があれば撮って撮って撮りまくれ」っていう思想を体現したのが、まさにM10-Dの背面液晶がない姿です。
でも、これも特に珍しいことじゃなくって、考えてみればフィルム時代は撮ったものが見れなくて当たり前でしたよね。「フィルムで撮ると、なんかいい写真が撮れる」っていうのも、「結果が見えない」ことが一つの要因にあるんじゃないかなって思います。

そして簡単に結果が見れない点が、撮った後見返すワクワク感にもつながりますし、フィルム交換の必要がない、フィルムカメラのような楽しさがM10-Dにはあります。そしてここが、2つ目の魅力につながります。

2つ目は、その見た目です。

Leica自体、シンプルイズベストと言わんばかりに装飾をできる限り削ぎ落とし、シンプルな見た目をしたカメラが特徴のブランドでもありますが、M10-Dはその中でも究極に極限まで削ぎ落とした、最高にシンプルな見た目をしています。

あー
あーあー
んんー
かっけえええええ

デジタルライカになってから液晶など、色々な装飾が増えてしまいましたし、重く分厚くなりました。しかしこのM10-Dは、デジタルライカでありながらフィルムライカに近い見た目を実現しています。
ほとんど、フィルムライカのボディにフィルムを入れるのではなく、イメージセンサーを入れただけと言っても過言ではないです。

そのおかげで、昨今のデジタルカメラにはない美しい見た目をしています。
フィルム巻上げレバーを模したサムレストも最高に遊び心があり、心をくすぐります(模倣と侮ることなかれ、これがまたものすごく有用でこれがあることで撮影しやすくなってます。決してオマケではない)

そして昨今のフルサイズミラーレスにはあり得ない軽さ、小ささを実現していて、携行性は抜群です。頑張ればポッケにも入れられます。また、M型ライカはAFがありません。マニュアルのみなのでレンズも小さく軽いです。
最近はかろうじて小型化の波がきていますが、昨今のフルサイズミラーレスは本当に大きい!重い!よほど気合いを入れないと撮影しようと思えません。
このシンプルなデザイン的美しさ、携行性の良さがM10-Dの良さの一つだと思います。Leicaの良さ、でもあるかも知れませんね。

そう、最後の魅力は、M10-DがLeicaだというところです。

M10-Dを手にして、Leicaがなぜあんなにも高いのか、なぜそれでもつぶれないのか、なぜ信者とも言える人を生み出すほどに人を惹きつけるのか少し理解ができました。

これは、触った人にしかわからない部分なので、是非手に取ってもらいたいのですが、開梱一番、本体を手にしてすぐ、「あ、これはしっかりと作られたものだ」と実感します。
大量生産の大手メーカーのカメラには出せないモノのの良さを感じるんですよね。非常にしっくりくる。

M10-Dは、Leicaだからだせた。Leicaにしか出せない機種だと思います。他のメーカーで出すとしたら、FUJIFILMくらいですかね。それでもX-Pro3のように液晶を「隠す」だけにとどまり、無くすまでは行きませんでした。

昨今のデジタルカメラにはない、ワクワク感や撮る喜び、所有する喜びがLeicaにはあります。まだ手にして数日ですが本当に撮影にストレスがなく、今までで一番不便なカメラなのに今までで一番撮影が楽しいです!

さあ、沼の深淵へ

今回は、なぜM10-Dを選んだのか、そしてM10-Dの魅力についてお伝えしました。なかなか覚悟のいる決断でしたが後悔はしていません。
これからこのカメラと共に、写真に、カメラに向き合っていこうと思います。Leicaはカメラ側でほとんど何もしてくれません。上手く撮れなければ、全て自分の責任です。この不便さがより自分に更なる成長をもたらしてくれると思ってワクワクしています。
カメラ沼の深淵へダイブした今、もう恐るものはありません。突き進むのみです。今後の私をどうぞ楽しみにしていてください笑

次回は、一緒に購入したVoigtlander 35mm F1.4 SCの作例やライカの撮影方法などをお話ししたいと思いますのでお楽しみに!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?