2022年、年の瀬に思う。
こうも波乱が続くのか。
2022年早々に、ウクライナとロシアの戦争が始まった。新型コロナウイルスの混乱も冷めやらぬまま、世界はさらなる混沌の世へと突き進んでいった。
そんな世の中を象徴するかのように、飛び込んできた安倍晋三元総理銃殺の報。
日本人にとって、今年はこれ以上の衝撃はなかったろう。
さらにはドルの高騰が続き、日本円は歴史的な円安を記録。コロナ、戦争の影響も相まって様々なものが生産が追いつかなかったり、ことごとく値上がりをしていった。
平穏はいつになったら訪れるのだろう。
そうした不安、なんともいえぬ焦燥感が世界を覆っている。
しかし、明るいニュースもあった。
北京五輪では平野歩夢選手が史上最高難易度のトリプルコーク1440を決めて金メダルを獲得するなど、メダルラッシュに湧いた。
サッカーW杯では日本代表が大健闘をみせ、世の中の不安を消しとばしてくれるかのように世界を勇気づけた。
娯楽や文化の力はすごい。
時には「そんなものにうつつを抜かすな」「そんなものは必要ない」「そんなことに時間を消費するのは無駄だ」と言われることも多い。
しかし、この娯楽や文化が人を人たらしめているものであると私は思う。
人々の創意や熱意は、そうした娯楽や文化を発展させていくために注がれるべきものだと思う。
何かを奪ったり、傷つけたり、そんなことをするために人間に「知恵」が与えられているわけではないと思うのだ。
私は今年はデジタルを全て売り払い、フィルムカメラを購入した。非合理な選択と思われる人もいるだろう。だが、風前の灯火であるフィルムという文化に少しでも力になれたらと思う気持ちも大きかった。
効率化、合理化の世の中からは豊かな娯楽や文化は生まれない。
非合理で無駄で非効率であるから人は人として自由で豊かで生きられる。
PENTAXがフィルムカメラプロジェクトを始めるという。ビジネス的に見れば非採算的で、利益も出せる見込みが少ない無駄なプロジェクトだ。大手メーカーでは確実に通さない企画だろう。そんな企画を通したPENTAXを賞賛したいし、そんな娯楽や文化の力を信じてみたいと、そう思わされるニュースだった。
来年はどんな年になるのだろうか。
娯楽や文化に勤しめる心の余裕が多くの人に訪れる、そんな年になることを願いたい。
年の瀬にそんなことを願いつつ、私の記録を今年もここに残す。
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