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「信濃の国」の文化経済考~信州と名古屋

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ふるさと信州を学びなおす目的で「信濃の国」の文化経済考を執筆しました。その後、活躍する信州人の話を聞き、コラム執筆を続けています。なお、信州の話でも農業関連は別に開設した「長靴を… もっと読む
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2022年7月の記事一覧

白球に見る戦争と平和~高校野球長野県大会から

白球に見る戦争と平和~高校野球長野県大会から

 各地で第104回全国高校野球選手権大会の県予選が熱を帯びています。
 数ある競技の中で高校野球が突出して日刊紙の紙面を割いていることに異論があることは承知しています。この稿ではあえて「戦争と平和」を考える事例として取り上げました。
 27日に長野オリンピックスタジアムで行われた長野県大会準決勝。見覚えのある高校名に出会いました。小諸商業高校です。
 小諸商は長野県小諸市にある県立高校です。準決勝

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大相撲名古屋場所観戦~御嶽海関休場「肩すかし」も多彩な信州力士

大相撲名古屋場所観戦~御嶽海関休場「肩すかし」も多彩な信州力士

 毎年7月の大相撲名古屋場所。桟敷席での観戦は風情がありますが、2019年からは名古屋長野県人会のイス席での応援を楽しみにしています。
 今場所は長野県上松町出身の御嶽海関が大関に昇進して初の名古屋場所ということで、県人会の応援態勢も万全でした。
 ところが、所属の出羽の海部屋から感染者が出たため、七日目(7月16日)から休場に。県人会応援団の第一陣が出かけた中日八日目(17日)は、「肩すかし」と

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梅雨時の一日花「沙羅双樹の花」~今年は早くも猛暑ですが

梅雨時の一日花「沙羅双樹の花」~今年は早くも猛暑ですが

 長野県須坂市にある「豪商の館 田中本家博物館」の田中宏和様から季節の写真が届きました。
 6月から7月の梅雨の風物詩である「沙羅双樹の花」です。梅雨の雨に映える花だそうですが、今年は例年になく早い梅雨明けで、小さな白い花が毎日、中庭の池に舞い降りているそうです。
 和名は夏椿(ナツツバキ)。もともと咲けば、その日のうちに散ってしまう「一日花」です。世の無常の象徴として、平家物語にも詠われています

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