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758スクラップブック コラム集

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新聞記者が歩いて、見て、感じたことをコラム調に配信します。「ふと思い出しました」のフレーズで、昔の取材経験を織り込みながら、地域経済や文化の「今」をスケッチする「歩きメディア」で…
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2021年4月の記事一覧

名古屋城からはじまる植物物語~天井板絵、シーボルト、伊藤圭介…

名古屋城からはじまる植物物語~天井板絵、シーボルト、伊藤圭介…

 名古屋城といえば金のしゃちほこです。2005年に開かれた「愛・地球博」(愛知万博)で地上に降ろされて以降、今年ふたたび名古屋の街にオス、メスそろって「降臨」しています。
 この金のしゃちほこのオスは、1872年(明治5年)3月10日、東京・湯島(元昌平坂聖堂)で日本初の博覧会が開かれたときに展示され、大変な評判だったそうです。ヤマザキマザック美術館(名古屋市東区)で開幕した企画展「名古屋城からは

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活字の林をさまよい、思考の泉のほとりにたたずんだ半年~noteがつないだ記者生命

活字の林をさまよい、思考の泉のほとりにたたずんだ半年~noteがつないだ記者生命

 新聞社を退社して半年余。表題の言葉は、信州などの動物を描いた児童文学作家の椋鳩十先生の一文です。退社を一年半後に控えた2019年3月、長野県喬木村の椋鳩十記念館で出会った碑文です。
 「活字の林をさまよい 思考の泉のほとりにたたずむ」
 いい言葉だなあ、と思いました。65歳は人生の「黄金の10年」のスタートだと心に決めていたので、少しずつ準備を始めていたときです。新聞記者の歩みと、新しい記者人生

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パノラマホテル発車~名古屋の電車や眺望売りに

パノラマホテル発車~名古屋の電車や眺望売りに

 ホテルの客室に入ると、「パノラマDX」のヘッドマークが出迎えてくれました。2005年に運転を終えた名古屋鉄道の人気電車、パンラマDX(デラックス)8802編成を、そのまま客室に移したかのようです。パノラマDXは観光特急用に登場した車両で、先頭車両に展望席があるのが特徴でした。
 この客室は、名鉄グランドホテル(名古屋市)が4月5日から始めた「名鉄電車ルーム8802」です。13階の部屋の窓際には、

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シン・エヴァンゲリオン劇場版~タイアップ企画で地域経済盛り上げ

シン・エヴァンゲリオン劇場版~タイアップ企画で地域経済盛り上げ

 ホテルの披露宴会場に入ると、窓いっぱいにアニメーション映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のキャラクターが飾られていました。3月8日公開に合わせて、名古屋エリアで展開されているタイアップ企画のひとつです。
 場所は、旬の話題を料理で表現することに定評があるストリングスホテル名古屋(名古屋市中村区)。「シン・エヴァンゲリオンブッフェ~また会えたね~」をテーマに、5月29日までの指定日に開かれていま

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