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星の王女さま

スターロード

むかしむかしあるところに
プリンセスが住む小さな星がありました

プリンセスは
朝起きて小さな庭を散歩したり
植物の手入れをしては
果物のランチを楽しみ
夜は望遠鏡で遠い星を眺めては
幸せで豊かな毎日を楽しんでいました

「あ〜あ、今日も何も起きなかった
 毎日幸せ過ぎて退屈だわ」

そんなある日

ふと空を見上げると
煙を吹き上げながら
猛烈ないきおいで
何かが落ちてくるのが見えました

ちゅどぉぉおおおおん!!!

プリンセスの星に落ちてきたのは
不思議な球体の乗り物でした

中から不思議な格好をした
おじいさんが現れました

「あなたは、誰?」

驚いたプリンセスは聞きました

「イテテテ…
 いや〜すまんのう! 
 操縦桿に虫が止まっておって
 退治しようとしたらつい…」

「あなたどこから来たの?
 私を他の星に連れてってくれないかしら?」

プリンセスは目を輝かせて訊きました

「ワシはこの先の彗星横丁を左に…ん?
 こんな素敵な星を出て
  おぬしは一体どこに行くというのじゃ?」

「お空にはこんなにたくさん星があるのに
 私はずっとこの小さな星に閉じ込められて
 退屈すぎてもう飽き飽きしてるの

 別の星でとびきりの体験をしたいわ」

「ふむ
 実はワシも外宇宙で
 新しく住める星を探しておった

 もうこの船は壊れてしまって
 使いものにならんが
 こんな素敵な星なら
 住むのは楽しそうだのう

 お主が他の星に行ける方法も
 知っておるぞ
 ちょっとばかり勇気が必要だがな」

プリンセスは身を乗り出して言いました

「教えて」

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