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耳管開放症に補中益気湯を試してみるよ!

少し前から筆者が悩まされている耳菅開放症(じかんかいほうしょう)ですが、色々調べてみた結果、漢方薬である加味帰脾湯(かみきひとう)がよく効くと聞き実際1ヵ月服用してみました。

耳菅開放症ってどんな症状?治療方法は?などなど詳しい事は下記の記事を読んでくださいね。

加味帰脾湯を飲んでの感想はこちら。気になる方にAmazonの商品リンクもあります。



で、1ヵ月服用した感想ですが、「服用中症状がひどくなる事はなかったが軽くなっていくような感じもしなかった」、つまり「効いているのかいないのか正直わからん」だったんですよ。そこで困りました。時々とは言え片耳が詰まるのは不快感があるので一刻も早く完治してほしいわけです。それで色々調べた所、漢方薬で加味帰脾湯以外にも補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を推す医師もいる事が分かりました。

たとえばこちら。坂谷耳鼻咽喉科のブログを引用させていただきます。
元の文書は下記リンクをクリック頂くと該当耳鼻咽喉科のサイトに飛んで読めます。

耳管開放症と漢方治療 | 板谷耳鼻咽喉科|滋賀県草津市 (itaya.or.jp)


耳管開放症と漢方治療
2022/09/27
先日、「漢方jp」というYouTubeのチャンネルを見ていました。

このチャンネルは、2013年イグノーベル賞を受賞され、フローチャート漢方シリーズの著者でもある新見正則先生が配信されている番組で、すごく実践的でためになります。

この「漢方jp」では、各領域の講師の先生が処方について説明されるコーナーもあります。
先日は竹腰哲男先生が耳鼻咽喉科領域の漢方についてお話されていました。

竹腰先生はご自身もYouTubeで
明解!西洋医学で耳鼻科漢方」というチャンネルで配信されていて
最近僕はこちらもでもよく勉強させていただいています。

今回(2022.9.16)、耳鼻咽喉科領域の漢方についての講演で、
その最初が耳管開放症についてでした。

耳管開放症というと最初に思いつくのは加味帰脾湯なんですが、
竹腰先生は以前より加味帰脾湯よりも補中益気湯を推されていました。
今回も補中益気湯(+ATPや八味丸)をおすすめされていました。
さらに、漢方jpで講師をされている幾嶋泰郎先生から
当帰四逆加呉茱萸生姜湯も結構有効ですよ
というご意見も紹介されていました。

前回、加味帰脾湯とオキシトシンの話をしました。
加味帰脾湯はオキシトシンレセプターに働き内因性オキシトシンの分泌が増える可能性があるという論文でした。

ここで、加味帰脾湯と同じくオキシトシンニューロンを刺激する方剤として
補中益気湯も上がっていました。
そして、その効果はどうも「当帰」「大棗」「生姜」にあるのではないかと。

ここで、上で出てきました幾嶋先生がご教授くださいました
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の構成生薬をみてみます。
というか、処方名にすでに「当帰」も「生姜」も書いてあります。
あとは「大棗」だけですが・・・
大棗、桂皮、芍薬、当帰、木通、甘草、呉茱萸、細辛、生姜
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」という名前はついていますが、
実はもっとも多く配合されているのは「大棗」でした。

これはあくまで私見ですが、耳管開放症の治療には、ひょっとしたらこの
「当帰」「大棗」「生姜」がポイントになるのかもしれません。

そして、もう少し研究が必要となりますが、
この「当帰」「大棗」「生姜」を配合する処方が耳管開放症に効果的だとしたら、内因性のオキシトシンを増やすことが耳管開放症の改善に役立つ可能性があるのではないかと思います。。

1日量に含まれる「当帰」「大棗」「生姜」の量を比較しますと
加味帰脾湯:当帰2.0 大棗2.0 生姜1.0
補中益気湯:当帰3.0 大棗2.0 生姜0.5
当帰四逆加呉茱萸生姜湯:当帰3.0 大棗5.0 生姜1.0
とあります(単位g)。
(手元にあったツムラさんのハンドブックをもとにしています。
 製薬会社さんによって多少配合が違うかもしれません。)

もちろん漢方薬はいろいろな症状や身体に出ている徴候を読み取って
最終的に処方を決定する必要があります。
上の3つ(3つに限らず「当帰」「大棗」「生姜」を含む処方)の
どれを選ぶか、あるいはどう組み合わせて用いるかは、
自声強調、耳閉感、呼吸時の鼓膜音と言った中心症状「以外」の症状や徴候をもとに鑑別していく必要がありそうです。

たとえば不眠症・貧血気味(加味帰脾湯)や疲れやすい(補中益気湯)、
あるいは冷え症・赤ら顔(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)などを考慮して
処方を行うことになると思います。


耳管開放症に対する飲み薬は中々いいのがないのですが、
こうした処方で少しでも良くなってもらえるといいなと思います。

耳管開放症と漢方治療 | 板谷耳鼻咽喉科|滋賀県草津市 (itaya.or.jp)

以上の引用文で気になる箇所を太字にさせて頂きましたが、加味帰脾湯(かみきひとう)よりも補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を推す医師の方もおられるようなんですね。また他に当帰四逆加呉茱萸生姜湯と言う漢方も出てきてこちらも大変気にはなる所ですが、補中益気湯は筆者が集めたデータ(たくさん貼り付けていますので、こちらの文書で一番上に貼り付けた筆者の記事「耳菅開放症になったかもしれない話。」をお読みください)でも加味帰脾湯以外のチョイスとして結構上がっていたので、筆者は急遽こちらを試してみる事にしました。先に挙げた坂谷耳鼻咽喉科さんの記事を見ると、加味帰脾湯と補中益気湯はツムラの医療用調べではありますが(下記参照)、配合量の違いはありますが8種類被っているんですよ。ですから薬として似たような働きは多いとは思うのですが、こちらも1ヵ月ほどは試してみようと思います。
しばらく服用したらまた感想をこちらにアップしますね。とりあえず漢方は一度補中益気湯で試してみます。


ツムラ加味帰脾湯エキス顆粒(医療用)

組成

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス5.0gを含有する。
日局オウギ      3.0g
日局サイコ      3.0g
日局サンソウニン  3.0g
日局ソウジュツ    3.0g
日局ニンジン     3.0g
日局ブクリョウ    3.0g
日局リュウガンニク 3.0g
日局オンジ      2.0g
日局サンシシ     2.0g
日局タイソウ     2.0g
日局トウキ      2.0g
日局カンゾウ     1.0g
日局ショウキョウ   1.0g
日局モッコウ     1.0g

添加物
日局軽質無水ケイ酸、日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物

ツムラ加味帰脾湯エキス顆粒(医療用)


ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)

組成

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス5.0gを含有する。
日局オウギ    4.0g
日局ソウジュツ  4.0g
日局ニンジン   4.0g
日局トウキ    3.0g
日局サイコ    2.0g
日局タイソウ   2.0g
日局チンピ    2.0g
日局カンゾウ   1.5g
日局ショウマ   1.0g
日局ショウキョウ 0.5g

添加物

日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物

ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)




一般でも購入できるようです。
ツムラとクラシエがあるので両方貼っておきます。筆者が病院で処方されたのはツムラでした。



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