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耳管開放症になったかもしれない話。

と言うわけで現在漢方「加味帰脾湯(かみきひとう)」を服用しています。
・・・って、早い速い早い。読者の方が置いてけぼりでポカーン状態だと思います。要は耳が詰まった感じがして非常に不快なのですが、時系列でざっと何が起こっているのか記載していきます。

【発生した時期】
去年(2021年)のある日、突然左耳が詰まった感じがする。しばらくしたら自然に治る。最初は1ヵ月に1,2度なる程度だったのでそのうち正常になるだろうと放置していたら、
→1ヵ月1,2度程度が2週間に1度くらいになり
→1週間に一度になり
→今年の8,9月に至ってはほぼ毎日詰まるようになってしまった。
また、詰まっている間の時間も
→昨年は5~10分と短かったのが、段々と長くなり、
→今では1~2時間詰まる事も多くなった。

【症状】
・片耳(左耳)だけ詰まる

詰まっている間は
・人の声が聴きづらくなる(特に詰まっている左側で話されると非常に聴きづらい)
・自分が話す時は自分の声が頭の中に反響してうるさい
・自分の呼吸音がすごく大きく聞こえてうるさい

詰まっていない時は
・左耳のみ耳の奥がパカパカ(鼓膜が開いたり閉まったりしているようなイメージ)してこれまたわずらわしい

【筆者に限って言えば】
・耳鳴りやめまいはない
・横になると詰まりはなくなる為、就寝中に耳詰まりは起こらない(耳の奥はパカパカはする)
・耳詰まりは(現在のところ)最長2時間くらいなので、一度詰まると24時間詰まっている、という事はない
・自宅で1日中過ごす時より会社や外出している時の方が耳詰まりが起こりやすい

以上のように耳詰まりの頻度と時間が多くなってきて日常生活に支障が出るようになった事、昔突発性難聴のような症状になった事があり(今回は症状は違うものの)それなら大変だと急いでかかりつけの耳鼻咽喉科に行ったわけですが聴力検査には異常が見られず、医師は最初は診断がつかないようでとりあえずとザイザルと点鼻薬が処方され様子を見る事になりました。

ですが服用しても全く効果は感じられず、自分でネットで色々調べてみるとどうやら医師は耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)と見立てているのではと思いました。症状が似ている事、処方された薬が耳管狭窄症に有効との情報があったからです。ですが筆者は症状と原因から自分は耳管開放症(じかんかいほうしょう)により近いと考えました。

耳管狭窄症と耳管開放症ってなんなのよ、と言う方へ【みのわ耳鼻咽喉科】の説明を抜粋します。

以下【みのわ耳鼻咽喉科】のHPより抜粋

耳管狭窄症と耳管開放症とは
鼻と耳は「耳管」という細い通り道で繋がっており、通常はほぼ塞がったような状態になっていますが、つばを飲み込むと一瞬開きます。皆さんも電車がトンネルに入った時やエレベーターに乗った時などに耳が詰まった感じになり、つばを飲み込むと治るという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

耳管狭窄症
耳管狭窄症は、この管が塞ぎっぱなしになった状態のことで、原因は滲出性中耳炎、風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻の炎症など様々です。

耳管開放症
一方、耳管が開きっぱなしになった状態を耳管開放症と言います。こちらは体重減少、顎関節症、妊娠、ストレスなどが原因で発症することが多い傾向にあります。

症状
耳管狭窄症と耳管開放症は、症状が非常に似ています。

主な症状

自分の声が響いて聞こえる
耳が詰まった感じがする
呼吸する時の音が聞こえる
トンネルの中で話しているような感じがする
自分の声の音量を調整しづらい
耳鳴りがする
これらの症状があるまま放置しておくと、躁うつ病を引き起こすこともありますので、早めに治療を受けるようにしましょう。

検査と治療
検査と治療
これらの2つの病気は、症状は似ていますが原因と治療法は異なります。そのため、まずは的確な診断が何よりも重要です。当院では、耳管機能検査と呼ばれる検査機器を使った診断をしており、その結果に基づいた治療を行っています。耳管開放症だと思って治療を続けていたが一向に改善せず、改めて他のクリニックで調べてみたら耳管狭窄症だったという方もいらっしゃいますので、まずは検査に基づく治療を受けるようにしてください。

耳管狭窄症の治療
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因となっている場合には、抗アレルギー剤や抗生物質を使った治療を行います。また、オトベントと呼ばれる風船のような道具で、耳抜きのトレーニングを実施することもあります。

耳管開放症の治療
漢方を3ヶ月程度飲むことで、症状が治まることがあります。また、症状がそこまで酷くない場合には経過観察で様子を見ることもあります。


【みのわ耳鼻咽喉科】のHPより抜粋

以上抜粋おわり

以上が耳管開放症についての一般的な情報で、体重減少、顎関節症、妊娠、ストレスなどが原因で発症することが多いとの事ですが、他の病院の情報も色々調べたところによると様々な原因が出てきました。

何が原因なのか?

【筆者のかかりつけ病院に聞いた答え:】
・体重減少 
・鼻をすする癖がある場合

【他ネットで調べた答え:】
■多くの場合はストレス(精神的な苦痛や肉体的ストレス)
■大人の女性に多い
■女性なら妊娠中やピル服用と言ったホルモンバランスの変化
・脱水症状を起こした時
・急性中耳炎の治療後
・吹奏楽器の使用後
・急激に体重が減った時(ダイエット、外科手術、がんなどで消耗した時)
・顎関節症が原因のことも
・抹消循環障害が原因になることも

と言うわけで、筆者があてはまった原因としては、当時仕事で非常にストレスがあった為、
■ストレス
ピルを服用しているので
■ピル服用によるホルモンバランスの変化
が大きいとみました。また、年齢的に■大人の女性 ですから、元々耳管開放症になりやすい、またアレルギーの薬で全く効き目を感じなかった事から自分の症状は耳管狭窄症ではなく耳管開放症だと考えました。

では耳菅開放症に効く薬は何かとこれまた調べてみますと、【ゆうき耳鼻咽喉科】HPの【ゆうき耳鼻科院長のBlog】からは下記漢方が記載されていました。

耳管開放症治療

漢方薬
:加味帰脾湯、補中益気湯、半夏厚朴湯、柴朴湯、加味逍遥散などを体質に合わせて使います

【ゆうき耳鼻科院長のBlog】より抜粋

【大阪保険医協会・勤務医フォーラム】のサイトにて他の薬も記載されていたのでこちらも抜粋して掲載します。
耳管開放症、およびその周辺疾患の治療(後篇) « 大阪保険医協会・勤務医フォーラム (oh-kinmui.jp)

薬物治療には耳管周囲の血流を増やす目的で漢方薬の加味帰脾湯あるいは補中益湯、前述のアデノシン3リン酸(以降ATP、商品名:トリノシンあるいはアデホス顆粒)があり、低血圧症や自律神経失調症の合併例には対症療法として塩酸ミドドリンやトフィソパム、メシル酸ジヒドロエルゴタミンなどを用いています。加味帰脾湯や補中益湯単独あるいはそれにプラスして前述の投薬を行うことで、特に20歳から50歳代の女性に約60%に有効性を認めています。

耳管開放症、およびその周辺疾患の治療(後篇) « 大阪保険医協会・勤務医フォーラム (oh-kinmui.jp)

というわけで、耳管開放症の薬物治療としては漢方薬が多い、という事が分かりました。
と言っても上記の【ゆうき耳鼻科院長のBlog】のように漢方の種類が色々あるので迷いましたが、多くの耳鼻咽喉科医師のHPはでまず加味帰脾湯(かみきひとう)が挙げられる事が多い事、またかかりつけ医師も加味帰脾湯(かみきひとう)が第一選択と言ったため、とりあえず筆者は加味帰脾湯を試すことにしました。現在服用中でまだ1週間も経っていない為、もうしばらく様子を見てから効果はあったのかどうか後日レポートしたいと思います。
下記に記載しますが、『大阪保険医協会・勤務医フォーラム』では耳管開放症についてヨガなどに軽い運動も推奨しているたり、原因に食生活の欧米化で血液循環障害もあるのではないかとの見立てもあり、筆者の運動習慣のなさや食生活も反省しないといけないと思っています。

長くなりましたが、とりあえず筆者の症状では
耳管開放症 が濃厚、
治療としては
・漢方の 加味帰脾湯(かみきひとう)が第一選択 のようです。

耳の詰まりや耳管開放症の方に少しでも有益になれば嬉しいです。

最後に、耳菅開放症の原因、また治療内容についてもう少し詳しく書かれていたので『大阪保険医協会・勤務医フォーラム』も掲載します。


耳管機能障害の診断と耳管開放症の病態(前篇) « 大阪保険医協会・勤務医フォーラム (oh-kinmui.jp) の『勤務医ニュース』から抜粋 


2.耳管開放症の病態と発症に関与する因子
 耳管開放症における自声強聴、耳閉感などの耳症状は耳管狭窄症と同様ですが、呼吸音聴取は特異性が高く、また、めまい、肩こり、うつ状態など全身症状がより強いのが特徴です。

1)耳症状:耳閉感、自声強聴、呼吸音聴取、耳鳴、難聴 2)めまい 3)声の異常(開鼻声) 4)肩こり 5)頭痛、眼の違和感6)うつ、うつ状態 など

 耳管開放症では、ダイエットなどによる急激な体重減少で、耳管周囲の支持組織(特に脂肪組織)の減少が誘因となり易く、食生活の欧米化や運動不足により血液粘度の増加や血管壁硬化などにより耳管周囲の血液循環障害も一因になりえると考えられます。その結果、通常安静時には耳管周囲の脂肪組織や血液のうっ血などによる圧迫にて閉じている耳管内腔が、常に開放あるいはそれに近い状態になるため自分の声が響いたり耳閉感を生じるようになりますし、症状がひどい時は、呼吸音がザーザーと聞こえたり、めまい症状や肩こりが強くなったりします。
 本症は、30歳代からの40歳代の女性に特に多く、男性では20歳から30歳代と高齢者に多いのが特徴です。女性においては、妊娠、経口ピルが影響し、低血圧や自律神経失調症を伴うことが多いのも特徴です。男性では肝硬変、心臓疾患、腎臓疾患などの慢性消耗性疾患の合併や胃・大腸など消化管や心臓手術後体重減少の合併を高年発症の半数以上に認めます。いずれの場合でも、症状発現の数年前から発現時までに短期間の急激な体重減少を経験していることが多く、体重が減少後増加し元に戻っても、主に腹部に脂肪が着くだけで耳管周囲の脂肪組織はそれほど増えないため、耳管開放症の発症は、BMIが正常でも体重減少既往がある方で明らかに多くみられます。

耳管機能障害の診断と耳管開放症の病態(前篇) « 大阪保険医協会・勤務医フォーラム (oh-kinmui.jp)より抜粋

耳管開放症、およびその周辺疾患の治療(後篇)« 大阪保険医協会・勤務医フォーラム (oh-kinmui.jp)より抜粋

耳管開放症の治療

耳管開放症では、その成因に、低血圧症、精神的な苦痛や肉体的ストレス、急激な体重減少の既往との関与が考えられており、まずその原因を除去あるいは改善するように生活指導を行っています。生活指導では、プライバシーを侵害しないということは非常に重要ですが、精神的な悩み、睡眠時間、仕事面での疲れ、運動の有無、水分を摂取しているかなどもチェックします。特に、低血圧や末梢血液循環が悪い方に対しては、ぬるま湯での足湯や沐浴、ヨガなどの血流を良くする運動を積極的にすすめています。

ところで
加味帰脾湯(かみきひとう)は病院以外でも手に入るのか?

Amazonでもあったので入手できるようです。

筆者が処方されたのはツムラですがAmazonでは見つからなかったのでクラシエの物を貼っておきます。ご参考にどうぞ。



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