Tomoyuki Arasuna

NTT Communications のデザインスタジオ KOEL( https://…

Tomoyuki Arasuna

NTT Communications のデザインスタジオ KOEL( https://www.ntt.com/lp/koel/ )のUIデザイナー荒砂智之です。 個人ブログ http://tomoyukiarasuna.com/

最近の記事

コロナ渦で2年間(計24回)開催し続けたオンライン雑談会の場に求められたものとは

2020年末から開催してきた、デザイン好きなら誰でも参加できるオンライン雑談会「Designer's HYGGE(デザイナーズヒュッゲ)」も、約2年近く続くイベント・コミュニティになりました。現在登録者数は200名を超え、毎月の雑談会には平均して約25~30名に参加いただいています。 今回はひとつの区切りとして、2年間の振り返りと共に、新たに立ち上げた公式Webサイトをご紹介したいと思います。 思えば、2020年の秋に実施したとあるオンラインの勉強会が姿を変え、月に一度の

    • デザイン好きなら誰でも参加OKなリモート飲み会を毎月開くと決めた理由

      2021年に入り、月に一回誰でも参加できる「デザイナーゆる飲み会」をオンラインで開催しています。学生・社会人、デザイナー歴、経験など一切不問。デザインに興味を持つ方ならどなたでも参加いただける会で、特にコレといったテーマも設けず、自由にお喋りを楽しむ会となっています。 現在約60名(※2022年8月時点では約200名)近くの方が参加者リストに加わっていただいており、制作会社、事業会社、スタートアップ、ベンチャーなど、幅広い企業に属するデザイナー、エンジニア、ディレクター、プ

      • 書籍では読めないデザインシステム制作現場のリアルな課題と解決アイデア

        会社の枠組みを超えた有志を募って開催している、全5回に渡るデザインシステム雑談会。第二回はKOEL(NTTコミュニケーションズ)、リンクアンドモチベーション、マネーフォワード、インクリメンツ、ピクスタ、エキサイト、クラウドワークス、ベイジといった企業のデザイナー陣が集いました。 第一回は初回ということでテーマは設けませんでしたが、今回は「デザイン編」という形で、主にデザイナーの視点に寄せたテーマにしてみました。しかし結果的に話は良い意味で全方位に広がりました。 第一回にも

        • デザインシステム初心者が勉強会を開いて知った泥臭く生々しい5つの運用ヒント

          ここ数年よく耳にするようになった「デザインシステム」という言葉。なんとなくチームの生産性を上げる方法論くらいには理解しているけど、本を読んでも教科書的な話しか無くていまいちピンとこない、と思った人は多いのではないでしょうか。私もそう感じる中の一人でした。 デザインシステムは業種、職種、組織規模、事業形態によって目指すべき形が変わるものです。また、組織の中で定着させるための定型的なフォーマットが無いので、なかなか本格的に手が出しにくい、やってはいるものの上手くいってるか分から

        コロナ渦で2年間(計24回)開催し続けたオンライン雑談会の場に求められたものとは

        • デザイン好きなら誰でも参加OKなリモート飲み会を毎月開くと決めた理由

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        • デザインシステム初心者が勉強会を開いて知った泥臭く生々しい5つの運用ヒント

          デザイナーがwebサイトを模写する際に見るべき8つの学習ポイント

          webやアプリのUIデザイン上達のコツとして、模写(コピー)がよく取り上げられます。私も過去に一時期やったことがありましたが、確かにいくつかのデザインを細かく観察して自分で再現してみることで、その後いざ実践!となった時に多くの学びを活かせたと記憶しています。 そうした経験から、最近も会社の若いメンバーに模写を進めて実践してもらっていたのですが、とあるメンバーから「模写はできたものの、どんなところを観察すればよいのでしょうか?」という質問を受けました。確かに、実践経験が少ない

          デザイナーがwebサイトを模写する際に見るべき8つの学習ポイント

          忙しい共働き夫婦でも実践できる!一生想い出に残るお昼寝アートの作り方

          2017年に子どもが生まれて以来、私は1年間にわたって継続していたことがあります。それが「お昼寝アート(別名:おむつアート、寝相アート)」をです。眠る子どもがまるで絵本の中のにいるような写真、一度はご覧になったことありませんか? この世に生を受けて1年目の姿をできるだけ素敵な形で残してあげたいという気持ちから、1歳の誕生日を迎えるまでこの写真を撮り続けようと夫婦の間で決めました。しかし我が家は忙しい共働き。私はフルタイムの会社勤め、妻も産後3ヵ月で仕事に復帰し様々な仕事をか

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          デザインチームのリーダーとして経営に貢献するために私がやっている8つのこと

          ここ数年、デザイン組織の作り方に関する話題が増えてきました。web制作会社である私たちベイジでも、以前よりデザイナーを中心とした組織設計に力を入れており、各所で語られるデザイン組織に通じる取り組みを色々と行ってきました。特にデザインチームを統括する私のようなリーダーには、その働きがしっかりと経営に貢献するような流れを作り出すことが求められます。そこで今回はそんな私がデザイン組織を作る上で実践している8つの行動をご紹介したいと思います。 ・デザイン工程をシステム化する ・スキ

          デザインチームのリーダーとして経営に貢献するために私がやっている8つのこと

          エスカレーターで見た言葉にwebコピーライティングのヒントが隠されていた話

          私が勤務するweb制作会社ベイジの最寄駅で、いつも利用する下北沢駅のリニューアル工事が着々と進んでいる。ここ数年その工事は佳境を迎え、駅構内の表情も時間の経過と共に刻々と変わっている。そんな中、小田急線のホームから改札階に上がるために新設されたエスカレーターでとある発見があった。 エスカレーターでは事故を防ぐために手すりを持つことを強く推奨している。エスカレーターの近くで「危ないので手すりをお持ちください」といった掲示を見たことがない人は居ないのではないか。 毎日利用する

          エスカレーターで見た言葉にwebコピーライティングのヒントが隠されていた話

          「個人的には…」という言葉の使い方が上手な人と下手な人の違い

          皆様、本日の日報を提出いたします。 --- 我々デザイナーが働く制作の現場で「個人的には…」という言葉をよく耳にする。この言葉の使い方について、常々疑問と違和感を覚えていたので、少し腰を据えて考えてみたい。 私はこの「個人的には…」という言葉は、合議の上で何かを決定する場では使うべきではない、というか、使う必要が無いと考えている。なぜなら、その前置きが無くとも全ての意見は個人的な経験や判断に基づくものであって、個人的であることは分かりきったことだからだ。 想像してもらい

          「個人的には…」という言葉の使い方が上手な人と下手な人の違い

          貴重な経験を無駄にするデザイナーが必ず見落としている一つの視点

          皆様、本日の日報を提出いたします。 --- 人の思考の深さは「物差し」に例えられる。物差しとは言わずもがな、長さを測る道具のことだ。人それぞれ自分の物差しに刻まれた目盛で、これは長い、これは短い、といった判断を下す。 我々デザイナーにも物差しがある。経験が浅いデザイナーの目盛が1cm単位で刻まれているとすれば、経験の多いデザイナーの目盛はもっと細かく1mm単位で刻まれている、と例えてもらえれば分かりやすい。 貴重な経験を効率的に学びにつなげるデザイナーは、人によって物差

          貴重な経験を無駄にするデザイナーが必ず見落としている一つの視点

          「継続は力なり」という言葉の真意は早いうちに理解しておいた方が良い

          皆様、本日の日報を提出いたします。 --- 継続は力なりという言葉がある。何かを継続したことでひとつの成果を出して成功体験をつかんだ人は、この言葉の意味を実感する。 しかし、この言葉を妄信してただただ「継続」することを目的にしてしまう人がいる。「継続し続けているのだから、焦らなくても結果は出る!諦めずに頑張ろう!」と考える人だ。こうした人はかなりの確率で意味を誤解している。 「継続は力なり」で評価されているのは「継続」ではない。継続したことで出た「結果」である。これを明

          「継続は力なり」という言葉の真意は早いうちに理解しておいた方が良い

          仕事が早い人は「他人が決めたゴール地点」ではなく「自分で決めたゴール地点」を目指している

          デザイナーとして働き始めた頃、自分の作業のゴール地点はもっぱら「上司が設定したゴール地点にたどり着くこと」だった。そこを満たすだけで、十分に評価していただくことができた。 3年ほど働いて後輩もできた頃にはリーダー役を任されたり、客先に出向いて自らヒアリングしたりといったこともやったが、その頃は自分で「どうすべきか」は考えつつも、そこに対して「責任は自分にある」という意識は薄かったように思う。 なぜなら、提出前には必ず上司のチェックを通して、OKをもらってから提出するように

          仕事が早い人は「他人が決めたゴール地点」ではなく「自分で決めたゴール地点」を目指している