『転がる石 強迫神経症と闘った夫婦の30年』とコンテンツビジネス
『転がる石 強迫神経症と闘った夫婦の30年』(嵯峨健・著)という本を読みました。
「強迫神経症と闘った夫婦の30年」とあるとおり、30年前の呼び名でタイトルが書かれています。それだけ長い年月闘ってきたということですね。
「強迫神経症」は現在は「強迫症」「強迫性障害」と呼ばれています。
「パニック障害」も現在は「パニック症」とも呼ばれています。
「障害」には「害」というマイナスイメージがある言葉が含まれるので、
「障がい」という言葉があるように、強迫性障害よりも強迫症のほうが良いイメージはあります。
さて、今回読んだ本『転がる石 強迫神経症と闘った夫婦の30年』ですが、
著者の嵯峨 健 (さが けん)さんの体験談が書かれていました。
著者の嵯峨さんほど重度な強迫性障害ではなかったにせよ、ハエがダメなこと、手洗いやお風呂の長さ、精神科の閉鎖病棟に入院したこと、引きこもりなどは同じでした。
精神科に入院中は食後に看護師さんが薬を持ってきて、看護師さんの目の前で薬を飲んできちんと服用したか確認されるというのも全く同じ。
精神科あるあるだったんですね。
印象に残った言葉を挙げます。
発症の原因は分からないとされているものの、確かに自分も「より良く生きたい」という気持ちがものすごく強いんですよ。
仕事をするならより良い仕事をしたい、今なら「コンテンツを作るなら、より良いものを作りたい」というような気持ちがあります。
そこに不安やストレスが重なり発症したのだとすると、本当に誰にでもなる可能性のある症状ですね。
タイトルの「転がる石」の元になった言葉だと思いますが、「転がる石には苔が生えぬ」には国によって意味が違うようで、本の中の先生の言葉ではアメリカ式の意味で捉えていました。
確かに転がっている=動いている時は余計なことを考えている時間が減りますね。コンテンツを作っている間は余計なことを考えていませんでした。
著者の嵯峨さんと僕の結論で共通したのは、以下の3つ。
自分は生かされていること
家族や先生たちに「感謝」でいっぱい
笑って暮らしたい
僕も早く強迫性障害を治療して、完治はできないにしても、もっと楽に生活できるようにして、コンテンツビジネスにもっと時間を使いたいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました(感謝)