『新版 神経衰弱と強迫観念の根治法』感想⑥~杭につながれたロバ~
『新版 神経衰弱と強迫観念の根治法』森田正馬 (著) を読んだ感想⑥です。
強迫症・強迫性障害の患者はいろんな治療法をやればやるほど、思想の矛盾がひどくなり、強迫観念が増加するのを、杭につながれたロバの例え話で表しています。
確かに強迫性障害から逃れようと焦るほど、症状は悪くなっていったと思います。
僕は強迫性障害の不潔恐怖なわけだけど、もし手洗いなど体や場所をキレイにする行動をしていなければ、その多大な時間は人生のもっと有意義な活動に使えてました。後悔しても遅いですが、無駄な時間を使ってきました。
ただ努力する力や忍耐力はあると思います。普通の人ならそこまでしないだろうというレベルまで手洗いなどの努力と忍耐をしてきたので。
「無礙の心境」とは「さまたげ(碍)」が無い状態、つまり自由な状態になったら、苦しみはたちまち大きな喜びとなって、「法悦」=最高潮の快感状態になるということらしいです。
確かに自由になれば、いろんなことができるようになって、大きな喜びになると思います。
外国から日本列島は見えるけど、日本に住んでしまえば日本列島は見えない、というのと一緒ですかね?
「不安そのままになったとき」というのがまだ理解が追いついていませんが、不安を感じることができなくなるのはいいですね。
これを「事実本位」というらしいです。気分に左右される「気分本位」とは違うと説明されてました。
事実がそうなのだから仕方がない。これが「あるがまま」でしょうか。
今日はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(感謝)