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【エッセイ】北欧デザイン展に心惹かれて

毎日迫りくる仕事とアラサーになったという焦燥感、目まぐるしく変わりゆく世の中の情勢。
たまの休みに気持ちを落ち着けようにもなんだか地に足がついていないようなふわふわとした感覚。

次の瞬間には"今自分は何をすべきか"なんて考え出すものだから気持ちが休まるはずもない。

今回のGW、旦那さんの提案で広島まで小旅行をしてきた。港町や古びた街並み。緑いっぱいの自然の中で英気を養った私は帰ってきてから1つ小さな決心をした。

それは街の喧騒の中、名古屋のJRタカシマヤ10階で開かれていた。広告やチラシを目にするたびに行きたいな、なんて繰り返し思っていて、今回の小旅行中もふと時間に余裕ができると頭の端っこらへんで思い出されるのを待っているかのようにそれはあった。

『北欧デザイン展』

椅子研究家の織田憲嗣さんがこれまでに収集・研究してきた北欧デザイナーの家具や日用品300点を展示しているといもの。

アラサーという節目から自分の興味の対象が恋愛や自己肯定感から、日々の暮らし方や生き方に変わってきていた。
暮らしの中で安らげる場所や、自分の中で大切にしたいと思える物。そんな、些細だけど、ほんのりと毎日を暖かく彩ってくれるものに焦点を当てるようになってきた。そんな時に目に入ってきたのが、この展示会だったのだ。

シンプルでモダン、そして、どこかあたたかい
私たちを魅了し続ける北欧のデザイン
勇気的で美しい姿の内側には
独特の暮らしや思想が埋め込まれています
美しいデザインとともにある暮らし
そこには、これからの時代に必要なヒントがありました

高島屋HPにはそんなことを書いてあった。
本当のことを言ってしまうと、私にそこまで汲み取れる程の力はなく、素敵な家具たちに心踊らせるのみだった。

だけど、それで十分な気がした。

自分の好みの家具を探してみたり、どんな使い方をするかを想像してみたり。北欧に暮らす家族の映像なんて流れてるものだから、少し憧れてみたりもした。

展示会では形さまざまな家具を見て回り、素敵なものに囲まれるとどんな生活が送られるのかを頭の中で空想をする。

ほんのちょっとでも自分の生活に取り入れて、なんとなく心が癒される空間がつくれたらいい。
そんな風に思いながら、今日も北欧デザイン展を思い出しては、自分の理想のお部屋をイメージしながら心を落ち着かせている。

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