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あの頃の私と、今の私がなりたい自分

転職を2度経験して、会社に勤めながら個人の仕事をする毎日。
今の私は、あの頃なりたかった私になんて程遠い。

家族を養うために身を粉にして働いていた父。
平日は残業に追われ夜遅く帰宅。休日は仕事をしているか部屋で寝ていた。一緒に遊んでもらった記憶は朧気で。
兄のサッカーの試合観戦へは連れ出してもらっていた気がする。

大人ってたくさん働いてすごい。幼心に感じていた。
遊んでもらえない寂しさよりもすごいなあ。なんて。
きっといつか私もしっかりした大人になれるんだろう。と。

実際に、就職活動をする年齢に達してもなりたい職業や、将来の人生を思い描くなんてことはできなくて。
これといった決め手は無かったから、大学の先輩が声をかけてくれた会社に進むことに決めた。

新卒入社で勤めたのは自動車関連の商社。
営業職として毎日忙しく、それなりにやりがいを持って働いていた。
客先間での摩擦を生じさせない、スムーズな取引を促す仕事。
心をすり減らしながら納期や品質問題の調整をする日々。

先輩や数十年選手の上司もまだまだ現役で。
この仕事をこの先何十年と続けるのか・・?

そんな考えを頭の中でめぐらすことが増えていた頃、新型コロナが世界を襲った。

現地現物で小回りの利く営業が強みだった。直接お客さんや現場の人たちの顔を見に行って信頼を築くことがやりがいだった。
在宅ワークの促進による、メールの文面でのやり取り。直接顔を合わせない電話やリモート会議。
ぽっかりと自分自身の存在意義を失った気分だった。

既にネットは十分に普及していたが、さらなる革新が起こり始めている。
新しい波にのってみたい。安易だったと思うけど。
そう感じた時には転職活動を始めていた。

2社目。自社商品をECショップにて展開するレザーアイテム専門店。
ECについて勉強をしたいという想いから複数社の選考を受けていたが、未経験の私を正社員登用してくれる会社は少なく。そんな中、私の経歴や個人的に古着を販売していたという経験を買ってくれた社長には頭が上がらない。

デザインのスキルや訴求力。ECをやっていくうえで押さえておくポイント。
学びたいことを学ばせてくれる環境だったと思う。

唯一の懸念点は時間とお金。学ぶことに没頭して過ぎ去った1年。
個人での仕事も並行して始めていた私には時間が足りなくなってきていた。

両立の図れる会社への移動を決意させてもらった。
社長は条件を変更しての残留を打診してくれたけど、環境の変化も求めていたため、お断りをさせていただいた。(本当にお世話になりました。)

そうして冒頭に戻るわけだが。
自分の学びたいことに飛びついては放浪としている私。
父親とは似ても似つかない働き方と不安定さ。

幼い私はこんな大人を予想もしていなかっただろう。

でも、じゃあ、不幸か?
きっとそんなことはなくて。むしろ人に恵まれてここまできた。

あの頃の私に言えるのは
どんな働き方だってちゃんと大人で。
頑張り方なんて人それぞれで。
あなたにとって挑戦することをやめる方がよっぽど退屈で不幸よ。
不安を感じながら進み続けることになるけど、ちゃんと選択を信じなさい。
ってこと。

長々とここまで読んでいただき、ありがとうございます。

さて、じゃあ今の私はこの先、どんな自分になりたいかな。
なんてことをあと少しだけ綴らせていただきたいわけなんだけども。
(まだ続くんかいなんてツッコミはどうか胸の中で収めておいてください。)

今の私が働く理由は3つあって。
それを叶えるための努力をし続けられる人になりたいかな。

1つ目 今後何があったとしても両親や兄を支えられる財力をもちたい

2つ目 私のように挑戦し続ける人を支援できる知識と経験を積みたい

3つ目 自分自身が決断をくり返し続ける環境に身を置いておきたい


みなさんは、どんな自分になりたいですか。

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