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うちの子は発達障害!?

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 「うちの子って発達障害ですか?」
そんな質問を時々されます。
「先生、どう思います?」
親御さんは真剣です。そんなときははっきり伝えます。
「私は医師ではないので、診断は下せないのですよ」

「でも、、、」
食い下がろうとする方がいらっしゃるのも事実です。我が子には障害があるかのもしれない、そう思うのはとても不安。幼すぎてまだ医師から『様子見』と言われている場合もあるし、知的に問題がないので医師に診てもらうのはためらわれるけれど、やっぱり心配、、、な場合もある。

 発達障害だけでなく、
「うちの子感覚過敏かしら?」
「超繊細さんかも、、、」
と不安に思っている親御さんは多いです。発達障害は脳波やMRIなどの医療機器で調べられるものではありません。超繊細さん、HSC、HSPと呼ばれる方たちも検査方法が確立されているわけではありません。診察した医師の見立てで診断が下ります。お医者さん次第なのです。だから余計親御さんたちは悩みます。
「もう少し様子を見ましょう、といわれたけれど、一体どうすれば?」


 発達障害バブル、という言葉が生まれるくらい発達障害は世間で認知されてきています。懸念されるのは、ちゃんとした知識、情報がないまま言葉だけが独り歩きしてしまうこと。誤解や偏見も多いから、療育につながるのがなんとなく怖い、という親御さんも多そうです。
 以前noteにも書きましたが、発達障害の診断がついている、ついていないに関わらず、本人や家族、周囲の人が日々暮らしていく中で困りごとが多いとか、辛くて仕方ないのならば、それは何らかの支援が必要と思います。誤解を恐れず言えば、たとえ定型発達の子を育てていても時に支援は必要だと思うのです。子育ては、したことのない人にはわからない大変さがあります。
#まだまだ子育ての大変さに理解がない世の中

 行政の相談窓口で相談するだけでも、何らかの糸口が見つかるかもしれません。悶々と過ごすよりも行動を起こすほうが解決は早いはず。療育園や療育センター、もしくは児童発達支援事業所と呼ばれる施設の紹介だけでも聞いてみてはどうでしょう?


 お子さんの発達のゆっくりさを気にして、療育園の開放日にきていたお母さんとお子さん。何ヶ月かお付き合いがありましたが、ある日
「うちの子、先生がおっしゃってたみたいに経験不足だったみたいです。ここに通ってくるだけで言葉がどんどん増えてきました!」
とおっしゃって、療育園を卒園(?)していかれました。そんなケースもあります。


 精神科医の香山リカ先生は著書の中で
「必ずしもそうではないのに、『あなたは発達障害です』と言ってほしい人たちがいる」
と書いています。
#『発達障害と言いたがる人たち』香山リカ著

 書類の提出が遅れてしまうこと、部屋を片付けられないことなどを発達障害を理由にしたい人が少なからずいる、、、のだそう。大人の発達障害もなかなか難しい問題のようです。
 そんな話もまた今度。


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