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原因を探しても

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 人は物事に原因がないと不安になります。遺伝のせい、環境のせい、食べ物のせい、、。
原因がわかること=(イコール)結果が変わる
わけではないのはわかっていても、です。


 長女はアトピーでした。まだ新生児の頃にその診断をされました。首元がただれ、おくるみの襟元が膿で黄色くシミになるのをなんとも切ない気持ちで洗う日々。
『なんでだろう?』
毎日自問自答です。
『妊娠中になにか悪いものを食べたのかな?』
『夫は蕁麻疹が出やすいから遺伝かな?いやいや、私は化粧かぶれしやすいから私の方の遺伝かもしれない』
『実家の近くにゴミ処理場があるから、そこで有害物質を吸い込んでいたのかな?』
『あれが悪かった?それとも???』
、、、原因を究明しても娘のアトピーが治るわけでもないのに、あれやこれやと考え悩み、必死で原因探しをしていたように思います。原因がわかれば改善案が見つかるようなそんな気がしていたのだと思います。

 アトピー性皮膚炎と発達障害を同列に並べるのは乱暴だと知った上であえて書きたいと思います。
 我が子に障害がある、と診断されたときの親御さんの気持ちは到底私には計り知れません。大きなショックを受け、戸惑い焦り、悲しみに暮れ、少し気持ちが落ち着いてきたのもつかの間、また奈落の底へ落とされたような絶望感に襲われる、、、。それが波のように繰り返される、とはよく聞きます。
 私が娘のアトピーの原因を知りたかったように、きっと原因探しをした親御さんもいると思います。遺伝?環境?育て方?心の奥底には
『どうか自分が原因ではありませんように、、、』
そんな気持ちも隠れているかもしれません。
#私がそうでした

 (発達障害の原因は遺伝か家庭環境か、なんて議論はいまだにあるようですが、私は学校でも研修でも発達障害の原因は不明、と学習しました。遺伝も関係しているようだが、はっきりしたことは何もわからない、と学びました。良くも悪くも発達障害に関しては沢山の情報が溢れているので、正しい情報を手に入れるのは簡単ではありません)

 原因探しに見切りをつけた私が次にしたのは治療法探しでした。今考えるとかなり怪しげな民間療法も試した記憶があります。食事療法を知った時は、これは食べちゃダメ、あれも食べちゃダメ、と言われ頭を抱えながらも従わなくちゃ!と躍起になったこともあります。
#料理下手なので早々にあきらめました
 いずれにしても出来ること出来ないことがあるので、無理のない範囲で努力する、に気持ちは落ち着き、いつの間にかより良い治療探しは自然消滅してました。
 アトピー性皮膚炎でさえ、そんなふうに心が揺れ動くのです。我が子の障害を何とかしたいと思えば何でも試してみたくなると思います。そしてそれで良いと思います。もちろん金銭的な問題もあると思いますが、盲目的になってしまうのも1つの愛情の形だと思っています。


 ただ、もし八方塞がりで苦しくなってしまった時は
・原因を探しても未来は何も変わらないという事
・決して(障害が)自分(自分達)のせいではない事
・そして「それは我が子の幸せにつながっているのかな?」という少し俯瞰してみる事
を覚えておくと少し気持ちがまぎれるかもしれません。


 アレルギー体質の我が子。そろそろ花粉が舞い出しました。またティッシュが秒で空になる季節の到来です。厄介なのは鼻水だけではなく、悩ましいのが目の痒みだったりもしますが、、、。
 そんな話はまた今度。





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