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見てる?見えてる?

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 子どもにパズルやフォームボックス、棒通しやひも通しを課題としてやってもらう事があります。真剣に手元を見て課題をやる子もいれば、上を向いたり、横を向いたり、まるっきり自分の手元を見ない子もいます。
「ここだよ。これを見ながらやってね」
と注意を向けさせようとしても、知らんぷりであらぬ方向を見ている。こんな時、手元のパズルのピースがパチっとハマったり、上手にヒモを通す事が出来る時があります。これを
『まぐれでしょ、だって全然見てないもの』
と思うのはちと早い。

 試しに上を向いてください。真上しか見えないわけではありませんよね。視界の端に、右にあるものや左にあるもの、前にあるものまでとらえてます。
 彼、彼女達も顔の向きは色々だとしても、視界の端に見るべきものを見ているのかもしれない。まぐれじゃないのかもしれない。


 もちろん、まぐれの場合もあるでしょう。でも見えているのか見えていないのかは、私たちには「わからない」のです。だからやっぱり「事実のみをフォーカスする」ことは大事なこと。
 課題を何回かやってみて(例えばパズル)たった一回しか出来なかったのなら、やっぱりその一回はまぐれなのかも。毎回でなくとも何度か成功するなら、その課題をあと少しでマスターするところまで来ていて、実は視線の端でパズルの画面をとらえているのかもしれない。そう考えるとフォローの仕方も変わってきます。



 さて、普段目に見えるものに頼りがちで、他人と自分の見え方が違う場合がある、なんてことになかなか気づきにくい私たち。
 例えば空間認知の苦手な子や動いてるものを目で追えない子、目で見たものを書こう(描こう)とすると忘れてしまう子など、視覚機能や記憶の仕方に問題がある子が少なからずいます。LD(学習障害)と言われる子には結構多い。ただ、これはトレーニングである程度改善されるそうです。
#ヴィジョントレーニング
 ↓ちょっと詳しく書いてます


 視覚が安定すると、情緒までも安定してくる、という研究結果もあるそうです。
 そんな話もまた今度。

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