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ママ友にはかなわない

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 最近ママ友という言葉はマイナスに使われている方が多いのかな?という印象なのですが、そんなに悪いものでもないし、むしろママ友にはかなわない!というお話。


 小学校の教師をしている友人から聞いた話。
支援級の担任をしている彼女のクラスのお母さんがうつ病になってしまったことがあったそうです。

 子どもを入浴させることも出来なくなり、家はゴミ屋敷のよう。お父さんともうまくいかなくなり別居状態。
 食事もままならないので、ケースワーカーと児童相談所があいだに入り子どもたちを施設に一時預かりにし、公的な支援も使って子どもたちがなんとか学校に通えるように手配したそうです。


 とは言え、もちろん懇談会や行事にもお母さんは来ることが出来ず、心配しながらも公的機関におまかせするしかなく、たまに出来るお母さんとの電話での会話の中でなんとか励ます、という感じだったそう。
 少しずつ症状も良くなってきている、とケースワーカーさんがおっしゃって下さるものの、実情は分からず、それでも子どもが通って来られている事で良しとしよう、と思っていたと言います。

 時は過ぎ、卒業式が近づいてきてもお母さんが出席出来るかどうかははっきりしません。せめて最後に小学校に来てほしいと思いつつ、無理強いするわけにもいかず席だけは用意して待つことに。
 そして当日、お母さんがお子さんと一緒に卒業式の会場にいらした時、
『あぁ良かった、、、』

、、、と思う間もなく他のお母さんたちがわーっとそのお母さんの周りに駆け寄る姿が⁉︎
 抱き合って泣いている人もいます。
「良かった〜!来られたんだね!!!」
 お母さん同士で連絡を取り合っていたのでしょう。きっと職員には話せない、いろいろな事情、様々な状況も相談して励まし合っていたのだと思います。発達障害の子どもを持ち、悩みはそれぞれ違うものの、背負っているものの大きさをみんな理解しているからこその信頼感があるのだと実感したのだそう。
 手をとりあって喜び合う姿を見て
『あぁ、お母さん同士の結びつきには敵わないなぁ』
とつくづく思ったと言ってました。そして、ママ友がいてくれて本当に良かったなぁと心底思ったと。

 これから先まだまだ困難は待ち受けると思います。でも困難にぶつかった時、1人で悩まず、相談しあえるママ友がいることがどんなに勇気づけられるだろうと私まで胸が熱くなったエピソードでした。

 こんな話を聞くと、療育の現場は子どものためにだけあるわけではなく、お母さんたちの横のつながりを作るためにも存在しているのだと改めて実感します。


 ママ友が素敵な話はまだまだ沢山!
 素敵なんだけど、、、と苦笑いだったり、もします。
 そんな話もまた今度。

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