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その綺麗な瞳をお大事に

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 さて、今年も絶賛花粉飛来中です。最近は未就学の子どもでも花粉症になる子が増えていますね。鼻水が垂れてきたり、くしゃみをする子も多いです。そんな中、目が痒くてゴシゴシ掻いてしまう子がいると、すぐに保護者の方にお伝えすることがあります。
「あんまり目をこすると将来視力が弱くなることがあるので気をつけてくださいね」

 我が家の長女はアトピーでした。産まれてすぐにアレルギーの症状が出始め、離乳食の始まる前から首元がただれ、ふわふわの真っ白いおくるみの襟元が膿で黄色く染まってしまうほどでした(膿って洗濯しても落ちないのです)。新米ママだった私はショックで切なくて、それこそ民間療法からステロイドまでいろいろ試しました。何が効いたのかは今となってはわかりませんが、現在長女は乾燥肌で悩まされるくらいで傍から見てもアトピーとは気づかれないくらいになりました。

 が、視力がとことん悪い。弱視と診断されるギリギリのライン。今はコンタクトレンズを使っていますが、眼鏡にすると本当に漫画のような分厚いレンズになってしまいます。これはまだ赤ちゃんの頃から目をこすりすぎたせいだとお医者さんに言われました。
 アトピー性皮膚炎は体中が痒くて仕方のない病気です。娘が赤ちゃんの頃は夜中に腕をボリボリかきむしる音で眼が覚めたことも数え切れません。トイレットペーパーの芯を腕にはめ、曲がらないようにして夜中にかきむしるのを止めようとしたこともあります。同じように目もかゆい。痒みを我慢させるのは至難の業です。しょっちゅう長女は眼をこすってました。それが角膜を(多分その奥まで)傷つけてしまったのです。大人と違い出来たての(?)体全部が柔らかい時期、もちろん眼もまだまだ組織が出来たばかりの頃にゴシゴシとこはすることでかなりのダメージを与えてしまったのでしょう。落ち込む私にお医者さんは
「アレルギーのお子さんにはよくあることです。彼女のせいでも、お母さんのせいでもないですよ」
と慰めて下さいました。もちろん当時も目薬は使いましたが、効かないくらい痒かったんでしょうね。今でももっと気をつけてあげられたのかな、と思う時があります。

 だから、子どもが花粉症で眼が痒くてこすっているのを見ると、人一倍心配になってしまう。目薬をさすのが難しい事は十分理解しています。それでも、今の綺麗な瞳を守ってあげたい。どうかお大事に。


 療育、障害の話とは少しずれましたが、毎年この季節になると保護者の方に伝えたくなる話です。
 最近のお医者さんはアトピーとは断言せず、「アトピックな肌」とか「アトピーっぽい」という言い方をする人も多いと聞きました。立ち直れないくらい落ち込んでしまう保護者の方も多いから、らしいです。当時の自分の落ち込み方を思い出すとそれもわかる気がします。
 
 発達障害もお医者さんによって、診断がだいぶ分かれますね。
「あそこのお医者さんはすぐに診断を出してくれる」
とか
「こっちのお医者さんはいつも、様子を見ましょうって言う」
とか、お母さん達の間で情報が飛び交います。何が正解で何が不正解なのか、とても難しい問題。
 そんな話もまた今度。


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