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創造経済。変わらない為に変わり続けること。

夏季休暇終了。
昨日は後楽園事務所にサックスの森田修史が来てくれた。久しぶりに会って、お互い20代だった頃から全ては繋がっていたのかもね、と感慨深い言葉が心に響きました。森田と一緒にバンドやってた26年前には至らなかったお互いの覚悟を改めて感じさせてもらいました。

佐藤帆ts、森田修史ts、池田雅明tb、荻原亮g、安東昇b、力武誠dsという大好きなメンバーで、新宿ピットインと目黒ブルースアレイジャパンと六本木アルフィーで2年間毎月演奏してました。このバンドを覚えている人はもう少ないと思いますが、渋谷クラブエイジアで本田珠也dsさんをゲストに迎えて最後に演奏した記憶があります。

最近『創造経済』という言葉を知りました。文化芸術、デザイン、広告、ファッション、ソフトウェア等、知的財産権を有する創造的産業によって作られる経済圏のことで、音楽を生業にしている人間にとってとても夢のある言葉だと思っています。芸術と産業という相反する表現にアレルギーがある方は多いと思います。

オックスフォード大学の研究者が人工知能とロボット工学の発展により、今後20年間で仕事の最大47%が機械に置き換えられるリスクがあると発表し、日本の野村総合研究所も人口の約49%の職業が機械に代替される可能性があると発表しています。

しかし、音楽や芸術に代表されるクリエイティブ産業は仕事の86%が自動化によるリスクがないとしており、21世紀は創造性が経済発展の大きなエネルギーになり、多くの国でクリエイティブ分野が今後の成長産業として位置付けられていると発表しています。

日本では経済産業省が関する資料を公開してます。現場至上主義で公的機関に拒否反応を持つ方も多いと思いますが念のため。

経済産業省
『個と組織の創造性について』
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/souzousei_jinzai/souzousei_jinzai.html

28年前、大学を卒業してジャズの世界に足を踏み入れた時には感じることがなかった芸術や創造に対する社会の見方が、世界的にも今はさらに大きく変化してきていると感じます。

日本のジャズのコミュニティはとても小さいですが、地域コミュニティ単位でこそ創造経済は実現可能であり、プロもアマもお店もお客様も全て含めた新たな経済圏の確立を目指すことを視野に入れれば、これからの社会にジャズがしっかりと根差していける気がしてなりません。

創造経済がもたらす知的財産権を持つ創造的産業として芸術、音楽、ジャズが新たな立ち位置を獲得できる日が来るかもしれない。

経済産業省の資料中に、本田竹広さんの弟子で僕の妹弟子である中島さちこが国内エキスパートとしてインタビューに名を連ねています。彼女は東大卒で数学オリンピックの金メダリストでジャズピアニストという才女。

写真は上記バンドを解散して、20代後半で矢幅歩voと初めてのニューヨークへ行った頃。この頃から世界は随分と変わりました。しかし、自分の過去を反省し償いながら、僕は変わらない為に変わり続けたいと思います。

https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/souzousei_jinzai/souzousei_jinzai.html

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