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【映画】Gガイ・ピアーズ

イギリスの俳優さんです。
マッチョ体型につぶらな瞳。アンバランスさが幅広いジャンルの作品で魅力を発揮します。


「プリシラ」

オーストラリアで行われるショーに出るため、シドニーから旅に出たドラッグクィーン3人のロードムービー。ツアーバスはド派手なプリシラ号。旅の合間、荒野や砂漠のど真ん中にも3人は常時メイクや服選びに余念がありません。

ガイ・ピアーズ演じるは3人の中でも最年少のフェリシア。女装が趣味です。年配の2人の元で元気にやりたい放題。やんちゃ過ぎるトラブルメーカーを好演。テレンス・スタンプ演じる年季の入ったおかま姿はもはや熟練占い師みたいだし、マトリックスのエージェント・スミスのイメージが強いヒューゴ・ウィービングの女装も貴重な見どころです。

ABBAの楽曲を口パクで踊る3人の衣装にも注目で、アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞しています。底抜けに明るいおかまさん映画、というよりは性倒錯の問題を持つ3人が厳しい社会の目の中で葛藤し戦いつつ美学を貫き自己表現を開花させるという苦労話なストーリー。中年おかま姿に苦味と共に人生ってこういうものだよねとか思ってしまう良作です。




「メメント」

クリストファー・ノーラン監督作品。
妻を殺された保険会社の調査員をしていたレナードは昔のことは覚えていますが最近にあったことは10分の間しか記憶が持たないという前行性健忘症を患ってしまいます。復讐を果たすため妻を殺した犯人に関する情報を自分の体に刻み込み、撮った写真にメモを入れて持ち歩きます。

必死に情報収集するレナードに、警官のテディや自身もパートナーを失い同情を寄せてくるナタリー。手伝ってくれているのか邪魔されているのかさえ不確かな中で犯人とされるジョン・Gの存在を捜査するレナード。
追っているのか追われているのかさえもわからない、すぐ消滅するレナードの短期記憶をストーリーは逆回しに展開され、観ている私たちもレナードと共に情報を集め、捜査をしていくのだが辿り着くのは意外な真実です。

英字タトゥーを身体中に入れたガイ・ピアーズのアートな姿が楽しめます。マトリックスのキャリー・アン・モスも出ています。出てくる人がなんだかすべて胡散臭く、こいつか?やっぱこいつか?と細切れに少しずつ明るみに出る真実を探っていく楽しさがある面白い作品です。



「タイムマシン」

原作小説を元に1959年に映画化されている作品のリメイク版です。
事故死した恋人を諦めきれずにタイムマシンの機械を発明した大学教授のアレクサンダー。過去に戻れどもやっぱり妻は死んでしまう。なぜ過去は変えられないのかとアレクサンダーは悩み、その答えを探して未来を目指してみる。誤って800000年後の世界へ降り立ったアレクサンダーはその変化っぷりに度肝を抜かれます。

七三分けならぬ八ニ分けぐらいのヘアスタイルに焦茶色のジャケット。レトロな雰囲気から一転、近未来(2030年)へ。最新IT技術を駆使した街中に驚くアレクサンダーですが、そこからハプニングでうっかりたどり着いたのは80万年後。未来ってこうなるの?と戸惑っていたら変な地底人が出てきてさらに戸惑いました。アレクサンダーの心中はいかほどでしたでしょう。

私の未来人のイメージは

スピルバーグの「A.I.」に出てくるコレだったのですが、、

これ、で
んでもって親玉が

これだったもので処理に困りました(´ω`)
いやージェレミー・アイアンズという名優が扮しているそうですが、、進化が行き過ぎた結果なのでしょうか。
みなさんの目でも確かめてみてください。
戸惑いますが楽しめないことはありません。
ツッコミどころのある映画てのも愛しいものですよね。(´ω`)

しかし。どうしたって事故死により失ってしまう恋人のエマがとても可愛かったのですが

90分後のラストシーンでは、
サマンサマンバと笑顔で手を握り合っていて

まあまあ消化不良でしたが、、
時というものは一定方向に流れゆくものでそれに抗うものではないとアレクサンダーは身をもって受け入れたラストなのでしょう。

この時期のガイ・ピアーズの出演作はひとくせあって好きでした。
最近の出演作は観ていないのでこの機会に観てみようと思います。


ありがとうございました。

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