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見た目より大人な小学生と見た目より子供な中学生

小中学生の柔道の指導者として本格的に活動し始めてから約10年。
同じ子が小学生から中学生、高校生となっていくそれぞれの過程で指導するにあたり、難しいなと感じている事がある。

それは子供たちの見た目と中身のギャップ。

最近の小学生は高学年ともなると結構しっかりしている。
見た目はそんなに変わらないのだが、自分の意見をもっており、一方的にこちらの言うことを聞くだけでなく、自分でこうしたいという意思を持っている子が多い。
特に女子なんかはもう完全に考え方が大人で、こちらがなんとか気分を乗らせるためにかけた言葉の意図を見抜いてたりする。
なので俺は小学校高学年になったらある意味で子供扱いせず、教える側教えられる側を意識せず、彼らの意見を踏まえるようにしている。

一方、中学生になると、中学1年の夏ぐらいから2年生になる時期に急に外見が大人になる。背も高くなるし、声も低くなるし、体つきもしっかりしてくる。大きい子になるとその辺の大学生と変わらない体格になる。
が、中身が実は小学校の頃とそんなに変わってないため、見た目より随分子供だなと感じる場面が多い。そしてあんなによく喋ってたのに急に物静かな感じになったりする。大人なのか、子供なのかよくわからない。特に男子。

指導を始めた頃は小学生は小学生、中学生は中学生としてそれぞれ指導してきた。が、途中からそのカテゴリーのやり方を改めて、小学校高学年と中学生に対する指導の姿勢を年齢にとらわれないようにしている。
特に中学生は体格が大きいからと思ってちょっと大人と同じ対応をすると、すぐ心が折れる場面がある。
これが高校生となると心身ともに年齢相応になるので指導しやすくなるのだが、中学生が一番むずかしい。心身ともに大きく変わる時期だからなのか。
中学を上手く過ごせた子は柔道を続ける子が多い。
柔道人口の減少が目立つようになった昨今、中学生の柔道に対するケアが一番必要だと思う。柔道する場を提供してあげる(柔道部がない中学校が本当に増えた)、柔道に向き合う環境を作ってあげることが大切だと思う。

見た目より大人な小学生
見た目より子供な中学生
柔道の指導はどんなにやっても難しい。


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