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おすそわけ

おはようございます。
毎日編み物をしながら暮らしているアランアミです。

昨日の編み物🧶

26段まで編めました。
珍しくほとんど解かずに編んでおります。
しばらく会えていない母方の祖母へのプレゼント、の予定。

昨日はお菓子作りの話を書きました。
パウンドケーキを作ると時々お友達にお裾分けすることがあります。
ということで今日は『おすそわけ』のお話です。

消費期限があるものはお裾分けされる

私は実家で父方の祖母も同居していました。
小学校の同級生もほとんどが祖父母と同居しており、じじばばネットワークがしっかりと残る地域で育ったのです。

「ばーちゃんいる?」

ピンポンとチャイムが鳴ったので玄関に出ると、見たことがあるような…ないようなおじいちゃんが袋を下げて立っていました。

「いません。」

と答えると

「じゃあこれ置いていくわ。よろしく伝えて。」

重そうな袋を玄関に置いて、そのおじいちゃんは去って行きました。

留守番をしているとこういう事がままある家でした。

祖母が帰ってくると

「あ〜!〇〇かなぁ!じーちゃんだった?ばーちゃんだった?」

「じーちゃんだった。」

「じゃあやっぱりそうだわ。」

そう言ってお礼の電話をかけにいくのがいつもの流れでした。

春は筍や山菜。

夏になると枝豆やとうもろこし、茄子もあったかな。

秋になると柿が玄関にお裾分けとして持ち込まれます。

祖母は自分で小さな畑もやっていたので夏は枝豆・とうもろこし・茄子は溢れるように家にありました。
おそらく祖母が作った野菜もお裾分けで出回っていたんだろうけど、みんなが同じものを作ってみんなでお裾分けし合ってるのってなんだか面白い。

そんなじじばばコミュニティを眺めているとお裾分けとプレゼントは違うんだなぁと思いました。

相手のためにというよりも自家消費が追いつかないから手伝ってという雰囲気で行われていた彼らのお裾分け。

自分は何かお裾分けをするものを持ち合わせているかと考えるとピンとこない。

それこそ冒頭で書いたようなたくさん作ったお菓子のお裾分けくらいだろうか。
クッキーを1枚だけ焼くのは難しいから。
でもお菓子である程度保存が効くと家族で消費できちゃうんだよね。うちの人達は食べるのが好きだから。

一度には食べきれない、使いきれない。
そう言ったものはあまり手元にないのかもしれない。

必要なものだけ手元に置いておく。
そんなコンパクトな生活も好きだけど、たまにあのじじばば達がやっていたぐるぐると循環するお裾分けの世界も魅力的に映るのでした。

ではでは良い1日を〜

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