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艦これアニメ1944・EpisodeⅤ ~二水戦の日常と演習、そして時雨×雪風?!(※勝手な考察あり)~

 旗艦・矢矧率いる二水戦へと編入された時雨。仲間となる駆逐艦と鎮守府での日常を過ごしつつ、練度向上のため大演習に参加……と、雰囲気は前回とほぼ同じ。しかし次への付箋もちゃんと貼ってきましたね。

 「華の二水戦」と呼ばれた艦隊のトップを任されている矢矧。かつて戦線離脱した神通や、姉妹である能代の意思を継ぐという並々ならぬ決意を持って挑む様子がはっきり見て取れます。そんな凛々しさと勇ましさがありつつも、夜の軍港を眺めながらグラスを傾けるなんて非常に大人びてます。軽巡といいつつほぼ重巡並の風格すらありますけど、実際に史実だと矢矧を始めとした阿賀野型は、軽巡洋艦の中でも大型化が進んだ時期に建造されてるのでキャラ付けもこうなるのですね。ゲームでずっと彼女達を観てきましたが、改めてアニメで観るとやはり格好良い。

 そして駆逐艦達も個性的なのが集まりました。凛としていたり、無邪気だったり、仲睦まじかったり。その中で「前へ進むしかない。そして過去の仲間達を決して忘れない。次へ繋いでいく」と新たな決意を語る時雨。それに呼応する磯風浜風。それを叫ぶでもなく淡々と語るところは個人的に好きですし、日常の中でこういう台詞を差し込まれると、ちょっと心に来るものがあります。大声で訴えるだけが心理描写じゃない。

 にしても、この回はカップリングに事欠きませんね。

 まずは涼月・冬月の対空駆逐艦コンビ。「お冬さん」「涼」と呼びながら朝食の配膳当番をしたり、演習でダブル対空砲を放つトコなんかはこれぞ「涼冬」。ゲームでは涼月の台詞から言及こそされど姿なし状態でしたが、今年に入ってようやく冬月が実装、からのアニメに即登場。結構美味しいポジションのような。加えて、さり気なく朝霜・清霜コンビを描いてたのもよかったです。
 しかし一番の注目はまさかの時雨・雪風コンビ誕生です。二水戦所属は史実通りですが、調べてみると幸運感同士でタッグを組んでの戦闘は無かったようです。感情を胸に秘めるタイプの時雨と、とにかく元気いっぱいの雪風。対象的な二人がこれからどう活躍するか? 戦闘時のカンは雪風の方が人一倍強いようですし、旗艦の矢矧も二人に期待するトコがあるみたいです。これもまた「if」なのでしょうね。

 とはいえ次回の副題は「暗雲」。いきなり不穏なうえに放送は来年と、これまた不安にさせます。モデルは「ヒ87船団」とされ、史実ではこの作戦遂行時に時雨は沈没となってしまうのですが、果たして時雨はその運命を乗り越えられるでしょうか?

 その他で気になった点をいくつか。

・最上は史実を乗り越えて戦線復帰が可能に。工廠のおやっさん(声:まさかの京本政樹)曰く「艦娘としてキールが折れてなかっただけ」。これを聴いた際、艦娘には彼女達独特の「キールに該当する身体的特徴」があるのかと思ったのですが、扶桑や山城が戦線から離れた場面の描写からして「○○がダメになったから戦えなくなった」のでは無さそうです。
 そこから考えるに「キールが折れる」はおやっさんの比喩表現でしょう。おそらく各種換装は艦娘そのものの身体や精神とシンクロしていて、大怪我を追う=大破状態になると十分に性能も発揮できなくなる。そして本人の怪我の度合いにより、戦線復帰出来る娘もいれば退役となってしまう娘もいる。そんな感じでしょうか。

・一方の時雨は戦線復帰こそしたものの、まだ史実を乗り越えていません。先も書いたよう「ヒ87船団護衛作戦」の最中に潜水艦の雷撃を受けて沈むため、本当の戦いはこれからです。第一話では軽空母・龍鳳の護衛中に敵戦闘機の空襲を受け、一人奮戦したものの、背後に来た敵機からの雷撃に気付くのが遅れ……という描写がありました。これを時雨の回想と捉えた時、龍鳳の護衛中に(潜水艦と戦闘機の違いこそあれど)敵雷撃で致命傷を負ってしまうのを避けなくてはいけません。つまりいち早く敵攻撃を察知できる装備や能力を身につけておく必要があります。
 このカギを握るのが、EpisodeⅣの折に扶桑姉妹から受け取った小箱=アイテムだと見ました。「私達戦艦には要らないものだった。貴方には大事かも」という台詞からして駆逐艦に装備シナジーが付くものと解釈できます。となると一番ありえるのは「熟練見張員」でしょうか。索敵・回避能力の上昇は大きいはず。ありきたりですがこんなところかと。

 ……あるいは、そこに最上も同行するとか? さあ、来年も皆で観よう!

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