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艦船模型「1/700 龍田」を作る・Ⅶ(完)「新たなウェザリング道」

 さて、前回でとりあえずの完成としましたが、もう一つやっておきたいことがあります。ウェザリングです。
 今まではアクリジョンと百均で買った水筆を使い、黒や濃茶の塗料を水で薄くうすめて満遍なく塗っていく(※大洗工廠さんの御主人曰く『水筆シャバシャバ法』)てのをやってました。実際、手軽にスミ入れや汚しが出来る……のですが、何隻か作ってると

・しばしば船体が水を弾いてしまう(手脂が残っているせいか?)
・サビが上手く表現出来ない

と感じるように。簡単ではあるけど万能じゃないんですね。
 どうせ作るならもっと綺麗に仕上げたいな、と思っていた頃にYouTubeの模型組立動画でコレを知りました。

Mr.ウェザリングカラー マルチブラック&ステインブラウン

 何でも使える黒と錆色の茶。今まさに欲しい色です。龍田の組み立てを始めた頃、店頭で見かけた際に物凄く気になったため、うすめ液と合わせて購入していたのです。ようやく出番が来ました。
 とはいえエナメル塗料による汚しは初挑戦です。上手く出来るかな?

 まずはマルチブラックでスミ入れです。いっぺんにやると大変なので、船体をある程度の部分に区切りつつ、そこを平筆で満遍なく塗ったら、不要な部分を布や綿棒で拭き取ります。すると……

スミ入れ前の左舷側
スミ入れ後の右舷側

 ほえーこうなるのか!

 水筆シャバシャバ法だと乾燥後は修正が効かないものの、Mr.ウェザリングならうすめ液で拭うことも可能です。拙いながらもちゃんとスミ入れや汚れてる感も出せたでしょうか。この調子でどんどん面積を広げていきます。

船体が塗料を弾かないのは非常にやりやすいです

 唯一大変だったのは「瓶から塗料を取り出す時」だったような。これは使い捨てのスポイトがあると便利ですね。うすめ液も同じ。

 船体や甲板をある程度汚したら、今度はサビです。これがアクリジョンでは表現できなかったのですがMr.ウェザリングはどうでしょう?
 船体の側面でサビを乗せたいところに、面相筆で塗料を縦に軽くツーと流します。一通り塗ったら、今度はうすめ液で塗った部分の周囲をぼかすように……お、これは?!

 それっぽくなってる!

 コレですよコレ、こういう感じが欲しかったのよ! 買って正解だったと思います。ずっと前に買っておいた塗料が、やっと来た出番でしっかりとその本領を発揮してくれました。
 これは「次作る時にはもっと綺麗にしてやりたい」という気になりますわ、ホント。クレオスさんありがとう。

 そしてプラスα。つい先日寄った模型店でこんなのも買いました。

ガンダムマーカーEX イエローゴールド&シャインシルバー

 そう、探照灯艦首の菊花紋章の塗装がまだ残っていたのです。忘れるわけにはいきません。
 最後は菊花紋章に金色を乗せて、これで本当の完成となりました。いやぁ、長かった!!

龍田「本当に長かったわねぇ~」

 模型作りは間を空けちゃうとホントに手が止まります。その間に少しでも面倒臭さを覚えてしまうと再開するきっかけを失ってしまう。ただ今回そのリスタートのきっかけをくれたのは、大洗で見かけたとある少年作の艦船模型でした。あのプラモデルにも改めてお礼しないといけませんね。

 いずれはあんなショーケースに飾ってみたい。それが目標です。


 さて、次はどうしましょう? 既に買ってるヤツもあるのでそれに手を付けてもいいし、あるいは……

~龍田編・おわり~

 



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