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【ラジオ】アレコード備忘録・2022/02/09放送分

 今週は金曜日から三連休なので、仕事も明日がオシマイ……ですが、関東地方は朝から雪予報となってます。こんな日の工場務めは実に厄介。自分は屋内作業だからいいですけど、頻繁にやってくる大型トラックは荷降ろしもさぞかし大変でしょう。お疲れさまです。
 そんな明日の天気を気にしつつ、アレコードの時間です。どんな曲が飛び出すやら?

・「髭をそらないで/スリーナッツ」

 作詞:なかにし礼、作・編曲:馬飼野俊一。アレコードではホンガホンガの『晴れのち曇り』コンビですね。この情報だけでも期待してしまう。
 で、曲は確かに格好良いし、ハーモニーもきちんとしてる。彼氏の髭に着目するあたりはいかにもという感じがしますが、
「なのに 街で出会ったら髭がないなんて それはないわよ きっと私 人違いしちゃうわ」
 髭をしている彼氏が好きなのか、彼氏の髭そのものがいいのか……髭フェチ? それともそんなに特徴的な髭をしている彼氏なの? あと歌声も気になる。ちょっとセクシーさをプラスして大人びた雰囲気を出そうとしてるのに、普通に爽やかなのよねぇ。この歌詞とメロディならもっと色っぽくしてもいいはずだけど。

・「陰のひと/美崎一也」

 簡単に説明すると森進一リスペクト。以前にも『夜の錦糸町』てな迷曲がありましたけど、今回のもクセがありますね、というか方向性が違う。
 まず森進一度は「まあ、それなり」なレベルに留まってますが、何回聴いても変なリズムで歌ってる箇所がある(特に一番)。三番まで来るとさすがに修正されてますが、問題はサビ。
「妻とぉぉぉぉぉぉぉぉ」と急に声が裏返る。あれ、森進一だけどそっちに行くの? 急にアクセルを踏むんじゃないよ、全く。
 なお「検索しても全く情報がありません」と紹介されてましたが、こんな記事が出てきました。

◎カラオケ歌謡サロン
(前略)元 プロ歌手の美崎一也さんによる歌い方アドバイスが好評。

上記サイトより

 どういうアドバイスなのかがとても気になります。同姓同名の別人とも思えないし……真相はいかに。

・「下っ端/金玉こんぎょく

 わざわざルビを振る理由は言わずもがな。みうらじゅん『魅惑のフェロモンレコード』では「関係」というカテゴリーで紹介され「二人は一生、一つの袋に入っているという友情の表れなのか?」とコメントされていたが、なんとまさかの兄弟デュオとは。そりゃ確かに金玉こんぎょくですわ。しかもメジャーデビュー当時はまだ十代、これも含めてわずか二枚のシングルリリースで終わった二人だが、曲の方はというと……
 おいおい、お世辞抜きで本当に格好良いじゃないか! ジャケ写からは想像できないほどロックだし、洋楽を意識したメロディだけどきっちり日本語の歌詞を乗せてるのが凄いわ。再評価も納得で、アレと呼ぶには失礼かもしれん。アレなのはユニット名くらいでは。いや、そう読もうとするからアレだと感じてしまうだけだ。彼らは「こんぎょく」です!

・「閻魔様がみておるぞ/丹波哲郎」

 丹波哲郎氏が他界された際には「いや、亡くなったのではなく大霊界へと旅立っただけでは」と思わずにいられなかった。昭和から平成に切り替わる頃に起こった『大霊界』ブームゆえに、丹波哲郎に対する印象はそのものズバリ「大霊界のおじさん」だった。後に数々の映画やドラマを観てようやく「もともとはこういう役者さんだったのか」と唸った次第である。
 そして曲の方だが、ヒップホップのメロディーにタンバの台詞をサンプリングさせた……歌というかほぼ語りである。しかしこの「語り」こそが丹波哲郎の丹波哲郎たるゆえんで、丹波氏が演じた重職な役柄にはたいてい長台詞か大演説があった。放送では途中でカットされたがフルだと5分30秒くらいあるそうな。いかにも、である。ちなみに霊界への言及は最愛の奥様が亡くなって以降、ピタリと止めたそうな。今頃は夫婦仲良く、あちらで何を語られてるのでしょうねぇ……

 ではまた来週。皆さん(特に東京の方)、足元にはお気を付けて!

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