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『1オクターブ上の音楽会』:「スナッキーで踊ろう」&「イエロー・サブマリン音頭」編

 観ました。30分の枠で曲の魅力を分かりやすく説明してくれる良番組でしたね。茶化すわけでもなく「語る」ように解説し、その上で曲を披露する。立派な音楽番組と言えるでしょう。

 数ある珍盤の中でもカルト的人気を誇る『スナッキーで踊ろう』では製作者や関係者の証言も交えてました。音楽家・船村徹がキャンペーンソングを作る際に当時流行のゴーゴーを取り入れた……までなら普通だったのに、そこで船村先生の音楽センスが爆発。さらに弟子の海道はじめ氏が編み出した独特の歌唱方法も相まって「鍾乳洞の中から聞こえてくる断末魔の歌声」と称されるほどの迷曲に。そして驚いたのは海道はじめ氏が御年80歳でまだまだお元気だったこと。海道氏もまさかこの歳になってからNHKで歌えるとは思ってもみなかったでしょう。

 続く『イエロー・サブマリン音頭』はウチの母親も知っているくらいなので、珍盤といいつつカルトではなく割とメジャーな存在といえるでしょう。しかし曲の仕掛け人が大瀧詠一と知った時は、さすがに母も驚いてました。音楽的な面でみても、元歌のビートルズはもちろんハナ肇とクレイジーキャッツ、そして行進曲や民謡も取り入れた壮大なお遊び……といいたいところですが、これを24トラックレコーダーで録音していたと知り、これは「良い要素を拾って真剣に楽しみながら曲を作っていたのかな」とも想像してしまいます。
 そんな大瀧詠一氏も2013年の年末に突然他界。ご存命なら今年で74歳、まだまだ音楽界に対して何かを仕掛けていたでしょう。何とも惜しいです。


 さて『1オクターブ上の音楽会』は次の土曜日に第2回がOAされます。
 そこでとうとう復活する『マッチョ・ドラゴン』! そして『かえせ!太陽を』。何だこの組み合わせは、完全に俺向きだよ!

 次回に期待しましょう。

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