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コミケ前日に、アパホテルの良さを知る。

 一昨年(2020年)の暮れは退屈さと物足りなさがあった。何かをし足りない、していないという感覚があった。昨年はそれを感じなかった。
 おそらくはコミケの有無だろう。コロナ禍で催事、すわなち「ハレの日」が無い虚しさはそう簡単に埋められない。ようやく、である。

 とはいえ今回は人数上限ありのチケット制なので「行きたい日に行く」わけにもいかない。高倍率になるのは予想が付いたので、まあ行けなかったら運が無かったと諦めよう……
 と思って申込んだところ、1日目のアーリー入場のみ当選していた。目当ては2日目だったが、1日目もガルパン、艦これ、非電源ゲームと気になるジャンルがひしめき合い、意欲を掻き立てるには十分だった。

 ただ「アーリー入場」だけあってか受付開始は07:00~07:30と早めで、群馬からでは始発に乗っても到底間に合わない。しかし遅れてはアーリーの意味が無い。そこで有明まで電車で30分とかからない場所のビジネスホテルを押さえ、前日の夜に東京入りした。これなら起床と朝食、身支度の時間を考えれば6時少し前まで寝ていられる。

 実はそのホテルが肝だった。チェックイン時にフロントから
「もれなく宿泊記念としてこちらを差し上げております」
 と渡されたのが、コレ。

噂には聴いてたが、本当に貰えるとは!

 そう、押さえた宿はアパホテル
 ただここには正直驚いた。部屋の広さは他のビジホと大差ないが、細かい点でいろいろ違うのだ。ぬかりないのである。

 まず使い切りの歯ブラシ。普段遣いしたくなるほどのしなやかさで、毛並みもデンター・システマくらいの細さ。ビジホにありがちな、ガチガチすぎて歯茎傷つくんじゃないの? と思えるような安っぽさは無い。
 そしてカミソリも横滑り対策を施したワイヤー入り、というかたシック・プロテクターディスポだ。使い捨て版とはいえ普通に1~2週間は問題なく剃れるシロモノ。これをたった一晩のみのアメニティとして採用するとは贅沢だ。と、書くと普段どんなカミソリ使ってるかバレてしまうな。

 ベッドの質も高い。硬すぎず、軟らかすぎずで丁度良く、きちんと身体を受け止めてくれている。これは寝られる、と思ったが翌朝の起床時間は5時ちょい過ぎと少々早めだった。いや知らずしらずのうちにワクワクしていたせいか? もう少し味わってもよかった。
 にしても凄いなぁと思ったら、なんとベッドもオリジナル開発して一般販売までしていた。

https://www.apahotel.com/pb/cloud-fit-detail/

 20万円代からとなかなかのお値段で、他社(フランスベッドやシモンズ)と比較しても高め。しかし自社ホテルで使う品を惜しげもなく売るあたり、商売が美味すぎる。家具店で試しに2,3分寝るのと、実際に使用してみて6時間近く寝るのとでは、体感も印象も相当違うだろう。
「寝心地はいかがでしたか? あのベッドは販売もしてますよ」
 そう言われたら悩むよ、これは。

 いずれにせよ、アパホテルはビジホとして質が高い。次に旅行や遠征等で街中に宿泊する機会があったとしたら、優先的にアパの空室を探すだろう。そう思えるほどだった。
 ちなみにアパカレーは美味しかったです。パッケージには千切りキャベツとカツ乗ってますが、何かを添えるとより美味しいカレーソースでした。


 ……何かアパの話だけで1,000字以上も書いてしまった。コミケ参戦についてはまた改めて。

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