特撮の歴史とヒロインの◯◯チラ史。
なんじゃそりゃ、ジャンルが狭い!
でも、あるんだよな。まさかテレビでやるとは思わなんだ。
その昔『怪獣VOW』(宝島社)という、特撮モノの変なトコにツッコミを入れる本がありました。例えば怪人ピラザウルスが自身の散布する毒霧で死ぬとか、ウルトラマン「悪魔はふたたび」にある台詞「3億5千年前(3億5千万年前ではない)」って何だよ? てな具合に。
その中の特集記事として「特撮パンチラヒロイン史」てのが。世のお父様達は、息子達が熱心に観ている特撮作品に別の意味で釘付けだったとか何とか。とはいえパンがチラなお話です。特撮の裏歴史みたいなもので、まことしやかに語られるようなネタでしたが……まさかテレビ地上波で特集とは。
まあ過去にテレビで流した番組ですから、テレビで紹介するのは当たり前といえば当たり前。これも昭和のテレビ史なんです。
確認しましたが、元祖は『好き!好き!魔女先生』の月ひかる先生(アンドロ仮面になる前)。その次が『人造人間キカイダー』の光明寺ミツコが敵から逃走する時に……って細かいね。とはいえ初期はローアングルで撮りつつ、狙っているようではあるが偶発的な部分も多い、としています。
しかし、戦うヒロインが登場するようになると状況は一変。『トリプルファイター』のオレンジファイターや『スーパーロボット・レッドバロン』の松原真里といったマニアックなところを拾いつつ、『キカイダー01』のビジンダー・マリ、さらには『ザ・カゲスター』のベルスターをガッツリと紹介してます。これは志穂美悦子さんや早川絵美さんといった「アクションも出来る女優さん」が登場した影響もあるでしょう。
いやいや、だったら彼女が一番でしょ? と思った貴方は正しい。
そう、『宇宙刑事シャイダー』のアニーです。その回数は劇中でも圧倒的に多いのはもちろん、オープニング映像でそういうカットがあるため毎週必ず見られる仕様なのです。森永奈緒美さんはとても嫌だったそうですが、それでもなお体当たりのアクションを毎週のようにこなしてたのは凄い。そもそもアニーには変身前とか後とかは無いんですよ? 全部本人がやってるんだから。やっぱりアニーは伝説のヒロインです。
今は、いろいろな理由もあってそんなカットはもう無いですね……
一方で、最近の特撮モノでヒロインを演じる方を見てると、普通にモデルとかグラビア出身の女優さんも多かったりします。むしろ最近は、それらへの出演作品を堂々と謳い文句にする青年誌や週刊誌も増えてきました。となれば、もはやチラをさせる必要性も無いのでしょう。
改めて、これも昭和のテレビ史なんですよね、ホント。
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