古巣に戻った伊集院光がすごく活き活きしてる件。
古巣にゲスト出演したのは知ってたけど、もう帯番組までやってたのか。ニッポン放送は滅多に聴かないので全く知らずにいた。俺の情報アンテナ感度は弱すぎだよ、全く。
radikoのタイムフリーで聴きましたが、オープニング曲が『らじおと』同様のクラシックなのにはビックリ。しかし挨拶もそこそこに、早速リスナーからのお便りを紹介していきます。ちょっと聴いたら3分断たずにもう3つも読まれて話がドンドン広がってる。テンポが良すぎです。
ですが、これこそ数年前にずっと午前枠で聴いてたモノ。数分聴いただけでもやはり面白いと思える。枠の拡大も納得です。もしや午前のワイド枠復活への付箋? 流石に深夜ラジオがあるから無理か。かつて『馬鹿力』と『らじおと』を並行できたのも同局だから可能だった芸当なわけで。
にしても、別報道では「メールが3万通超」との話が。30分の帯番組で、半年経たずにこれだけ集まった、いや集められたのです。てことは、TBSラジオはこのお便りをみすみす逃したようなものでは……とつい思ってしまいます。
かつて伊集院さんはニッポン放送、そしてTBSラジオで人気番組を持ちながらも突如終了という苦い経験があります。いずれも上層部から「これをやれ」と圧力をかけられ、それが徐々に強くなってきてギスギスし始める。やがて「え、何でだよ?!」と不満が爆発し、という部分は似てますね。
『らじおと』の終了発表時は、極力言葉を選んでいたものの、上層部への不満を隠しきれてなかったです。それでも新たな姿勢へと進められたのは、一連の騒動がある程度落ち着き、改めて理想のラジオ番組作りを考える余裕が出来たせいでしょうか。
以前に伊集院さんは「遊園地みたいな番組」作りがしたいと語られてました。ここにくれば何でも遊べるぞ、楽しめるぞという感じですね。ただ実行するには一人じゃ無理。伊集院さん曰く「僕はマゾだからいくらでも労力がかかってもいい。でも全員が同じ方向を向くのは難しい」。ならばと、やりたいことを集約させずある程度バラけさせる方向へ舵を切った。
お店に例えると、秋葉原のヨドバシやビックみたいな百貨店でなく、ソフマップみたく近辺にそれぞれの専門店を設ける感じ。その方が「こういう内容の番組にして聴取率取ります」とコンセプトが明確に出来るし、上にも話が通しやすいのかもしれません。
今は放送局の枠を気にせず、ここではこう、という多面性を見せるようになった伊集院さん、今後も楽しみです。
……となると、TBSラジオのワイド枠はスカスカ感が否めませんね。『パンサー向井のふらっと』も、ポツポツ内容はあるものの、伊集院さんが作った遊園地の跡地にちょっとした遊具が置いてある程度で全く合ってない。TBSの前社長・三村孝成とその執行部によるトップダウンの改革は大失敗だったと言えるでしょう。
最近こそ向井慧さんも慣れてはきたものの、つい最近の放送で
「『◯◯を好きだ』と語ると『それを嫌いな人もいるんだぞ』という声が挙がってきたりして難しい」
という趣旨の発言をしてましたが、何これ? 普通、番組パーソナリティにこう言わせますかね? 皆が聴いてくれる=誰も傷つけないようにする、と勘違いしてるのでは。だから『ふらっと』は何の癖も特徴もない、当たり障りのない本当にフラットな番組になってしまった。あるとすればロバート秋山のコーナーだけ。実に残念です。
プレッシャーはもう無いでしょうけど頑張ってください、としか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?