【ラジオ】アレコード備忘録・2022/01/26放送分「甲本ヒロトのアレコード」

　さて、今週もやってきました。しかし今回はいつもよりテンションが高めです。「ゲストコーナーまでアレコードぶち抜き」という予告段階から期待値が上がっていたせいでしょう。夢のようです。
　にしても、甲本ヒロトさんが担当するFM Nagasakiの『DJANGO BANGO DELUXE』が物凄く気になります。紹介していた「エンマコオロギの鳴き声」もそうですが、過去ログを調べたら『すすめ！ザイダベック／水木一郎、こおろぎ`73』とか『ウッセー・ウッセー／星セント・ルイス』もオンエアしてたとは、九州の方が羨ましい！　これはエリアフリーで聴け、というお告げでしょうか。
　そんな甲本ヒロトさんが紹介する曲とは？

・「岡山は女の泣くところ／大道はじめ」

　「下戸な父親が、飲み屋街でフラッと立ち寄った店で買った」という入手経路もアレである。しばしば出てくる自主制作盤はかなり香ばしいモノが多いけど、イントロのギターはなかなか良い。歌声も音程を外すわけでもなく、きちんとしてはいるけど井上陽水感も確かにある。多少声が裏返っててもあまり気にならなかったのは、今までに微妙に外してたり幸薄そうな曲を散々聞いてたせいかも。アレコードに相当染まってますな。
　で、歌詞に岡山っぽさがあるとしたら「後楽園」くらいか……と思いきや、地図で見ると後楽園はその「旭川」の中洲にありました。全然知らなかった。

・「戸籍はちゃんと知っている／信濃町立保育所保母会」

　もう題名からして香ばしい！　入手方法も「米子のレコード屋でその手の曲を買い、再訪問した際に店主から『こういうの好きでしょ？』と箱にまとめてくれた中の一枚」。かつて、みうらじゅんが行きつけのレコード店で『大日蓮／三波春夫』を買った際、値段シールに「みうらじゅん先生には半額サービス！」と書いてあったエピソードを思い出す。
　少し前にあった「ノダヤのおじさん」テイストかな？　と予想してたら大ハズレ、遥かに斜め上を行く曲だった！　ママさんコーラスの爽やかさ、挿入される子どもの声、ピアノのシンプルな伴奏。それらが素晴らしいハーモニーを奏でてるじゃないですか。生年月日も結婚した歳も、その名前も何もかもが「戸籍」というきちんとした情報として存在するのだ、と高らかに歌い上げる。もうお腹いっぱいです。これもアレコード大賞2022があったら確実に上位だよ、本当に勿体無い！

・「コマツはみつめている／泉朱子、石岡宏」

　先ほどとは一転してフォークソング風。コマツとは何なのか……いや、聴いてる途中でもう予想が付いてしまった。明らかにモノづくりについて語っているし、そうなんだろうなぁと思ったらやっぱり小松製作所の曲だった。調べると作詞：山上路夫、作曲：いずみたく。大物だった！　CMソングっぽいと思ったら、どうりで。
　さらに歌手のお二人を探ってみると、どうやらお二人ともヤング101出身の方で、泉朱子さんはいずみさん作曲の歌でソロデビューもしていた。一方の石岡宏さんは日産スカイラインのCMソング（愛のスカイライン）も！　いずみたくとCMソングという点ではしっかり繋がってたのですね。

　……この後のゲストコーナーもアレコード枠ですが、そちらはまた別枠でまとめましょう。コーナー自体に関しては、また来週。しかし本日分のアレコードはまだまだ続きます！