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浅草とお蕎麦屋さんと。

 日曜は群馬から東武鉄道で東京へ。その際、北千住からメトロへ乗り換えても良かったのですが、折角なので上りの終点となる浅草へ。

 この街も日が高いうちに来るのは久しぶりです。三連休の中日ということもあってか物凄い人、人、人。いろいろな国の言語が飛び交うあたりに「メジャーな観光地」の雰囲気を感じます。

 とはいえ仲見世通りは流石に凄まじく、初詣か? と思えるほどの人出。さすがにここを散策するにも一苦労しそうなので、他の通りをぶらりと歩きます。

 自分にとって浅草はかなり縁のある街です。母が神奈川出身でしかも京急沿線だったため、そちらへ帰省する際は必ず浅草を通過していたのです。乗り継ぎの際、時間に余裕があった時はアーケードを散策したり、時にご飯を食べたりしたものです。
 あとは祖父が元々東京の出(しかも台東区)だったため、時折祖父母が浅草まで出てきて、合流して一緒に東京観光なんかもしてました。もう30年も前の話です。いやぁ、懐かしい。

 今の浅草はというと、アーケードこそ同じですが流石にその頃とはガラリと変わった……ようでいて、かつての雰囲気を残しているところもチラホラと。例えば、

ブロマイドのマルベル堂。ここは不変
この地下鉄銀座線入り口も不変!浅草一番の激渋スポットかも

 さて、訪ねた時間はちょうどお昼時。食事処には行列も出来始めてますが、自分にはお目当ての店が一つあります。

「そば 雷門満留賀」

 30年以上前にここでよく食事してました。ウチら家族だけとか、祖父母と共に来てましたね。自分は少食だったせいか、いつもざるそばだったような気がします。天ぷらそばとか頼んでもいいはずですけど、思えば小さい頃は食い物の好き嫌いが結構あったのですね。ただ、それは
「自分が知らない、よく分からないモノを食べて大丈夫なのか?」
という変な臆病さがあったからでは、という気がしてなりません。案外この偏屈さで苦労してきた節はありますので。

 まあそれはさておき、ここのお蕎麦そのものはとても美味しかった記憶があります。あれから30余年経っておっさんになった今、改めてこの満留賀の蕎麦を味わってみましょう。

鴨南蛮そば

 これぞカモネギ。そばを豪快にすすったら、鴨肉をしっかりと味わいます。脂身はプリプリ、というより弾力の強さといったら。さらにネギと一緒に食べるとシャキシャキと弾力が口の中で共演します。これはなかなか味わえるもんじゃないですね。脇にあるすだちをちょっと絞ると、そばつゆもほんの少しだけ味変が起きます。ほのかに酸っぱくなって、そこがまたいい。

 ……てな風に書いてたら、何か唾液が出てきました。これは「また行きなさい」と身体が欲してるのでしょうか。
 もう少し暖かくなったら、今度はざる系のメニューを食べに来るのもいいですね。かつての自分が頼んだように。


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