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アナログとデジタルで騙された。

 29日から『ジュラシック・パーク/新たなる支配者』が封切られます。
 と、その前に30年近く前に作られた『ジュラシック・パーク』第一作の場面を観ていただきましょう。

 「このガキンチョ腹立つわ」というコメントもありますが、そこはしょうがない……後半にちゃんと活躍の場はあるから見逃してやってくれ。
 それはさておき、公開当時は「CGで作られたリアルな恐竜たち」が盛んに謳われてた本作ですが、高画質版で改めて観ると、アニマトロニクス(可動する実物大モデル)をフル活用してるのがよく分かりますね。使い分けの仕方が上手い。

 ティラノの全身が映ったり歩行している場面はほぼCGですが、アップの場面ではアニマトロニクスに切り替わります。ここで見せる生々しさがまた恐怖感を煽ること煽ること。ガラス一枚挟んでティラノと向かい合うトコなんぞ、当時はトンデモなく怖かった。今観てもやっぱり怖いですね。
 あと「ガキンチョ余計なことすんな」ですが、一緒にいた大人が子供を置いて逃げ出してしまい、たった二人で取り残されたわけですからパニックになるのもやむを得ないでしょう。その後の展開はまるで「報い」のようですものね。

 さて、公開当時はあたかも恐竜が「全て」CGで造られたかのごとく紹介され、それまでの特撮技術が過去のモノ扱いする論調もありました。実際はアニマトロニクス大活躍だったのですが……

 最新作でもこの通り。みんな騙されてたわけですね。


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