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"悔しい"の正体




突然ですが、"悔しい"の正体に迫っていこうと思う。



理由は文章を読み進めていただければ何となく感じてもらえると思う。(笑)






"悔しい"は悲しいともしんどいとも違う感情。



最近悲しいって感じたことは何があるだろう。


大好きだったチームメイトの何人かが移籍していなくなってしまったこと?


最近しんどいって感じたことはなんやろ。


息つく間もないくらいの日々とか?



悔しいとはなんか違う。



何が違う?



"感情のその先があるかどうか"



大好きだったチームメイトの何人かが移籍していなくなって悲しいな。


終わり。


息つく間もないくらいの日々がしんどいな。


終わり。



試合に出れなくて悔しい。



終わり。ではない。



じゃあ試合に出るためにはどうしたらいいか。



何が足りない?


何を求められている?


それを考えてアクションを起こす。



自分の思うようなプレーができなくて悔しい。



じゃあどうやったら思うようなプレーができるか。



そもそもどういうプレーがしたい?



そもそもそれって必要?



プレーの判断を考えるようになる。




"悔しい"じゃ終わらない。








悲しいとかしんどいとかの感情は大体の人が感じるタイミングって似通っている。


例えば、自分が大切にしているものがなくなったり、壊れたりしたら悲しいなと思う。


例えば、朝早起きして、夜遅くまで働くことを毎日続けたらしんどいと思う。



でも"悔しい"って人それぞれ違う。



試合に出れなくて悔しいと思う人もいればそう思わない人もいる。




メンバー入りできたから満足という人もいる。




それぞれにそれぞれの目標があるからどこで悔しいと思うか、そもそも悔しいと思うかなんて何でもいい。



"悔しい"と思うにはある条件が必要だと思う。




空が飛べなくて悔しいと感じたことはある?



車より速く走れなくて悔しいと感じたことはある?



どちらもない。というのが個人的な答え。



無理だと思っているから。



そもそも、



"本気"で空を飛ぼうとしたことはないし、



"本気"で車より速く走ろうとしたことはない。








大雨が降り、風も強い、気温が低いナイターの試合。




後期リーグ開幕前の大事な試合。




ここでアピールして後期開幕戦にスタメンで出れるように。




他のメンバーの誰よりも"本気"で準備した。




活躍できる自信はあった。




スタメン落ち。




しょうがない。




気持ちを切り替える。



いつ呼ばれても出れるように準備をしよう。



自分が出たらマッチアップする可能性のある相手選手の特徴を"本気"で見る。



相手チームの戦術を見て、打開策を"本気"で考える。



よし、やれる。




あとは試合に出るだけ。





結果は、




チームで唯一1秒も試合に出られなかった。




90分アップして終わり。




チームメイトが気にかけてくれる。




「これだけ雨浴びたから今日はシャワーしなくて済むからよかったよ!」なんて冗談で返す。




チームに雰囲気暗い人がいたらいい影響を与えるわけがない。



出れなかったのは自分の実力不足。



そう言い聞かせる。



自分が悪いんだから落ち込んでどうする。



そう言い聞かせて帰路についた。




プライベートでも仲良くしてくれてるチームメイトが



「本当に大丈夫か?」って聞いてきた。



帰りの車で感情を抑えきれずに泣いた。




1時間くらい涙が止まらなかった。




大丈夫なわけないやん。




本当に悔しかった。




めちゃくちゃ。





さて、ここまでの妄想上の話は置いといて、、




話を戻す。




なんで"悔しい"って思うのか。




"本気"だから。




"本気"であればあるほど"悔しい"という気持ちは強くなる。





ドイツに来てから大きく大きく成長したと感じる。






日本にいる友達が楽しそうにご飯とか遊びに行ってたりするのをSNSで見ると悲しくなる。


練習終わって疲れて0時前に帰ってもご飯を自分で用意しないとやからしんどいなと思う。




それは確かにそう。







でもそれが成長の要因ではない。




上記の例は、悲しい。しんどい。で終わりだから。




成長の理由。




それは、



"悔しい"と感じる回数が桁違いに多いから。



少なくとも1日に4.5回は感じる。 



サッカーでうまくいかなくて悔しい。



思ったことが伝えられなくて悔しい。



仕事でできないことがあって悔しい。




しかも、「あー悔しい」なんてレベルじゃない。




自分の無力さを痛感させられる。




メンタルはズタボロ。




毎日毎日"本気"で生きて、



毎日毎日"悔しい"と思いながら、



なんとか這いつくばって、



なんとか踏ん張る。



"悔しい"って感じて、



そこで止まらずに自分を前に進めてきた。






1日1日で見れば小さな小さな一歩だとしても、



ドイツにきて1年半以上が経った今振り返るととてつもない進歩を感じる。




今日も練習で監督にめちゃくちゃ怒られた。




名指しで(笑)



チームメイトは優しいから「気にするなよ」って声をかけてくれる。




でも監督が悪いんじゃない。




下手くそな自分が悪い。



涙は堪えた。




ネガティブな感情は一切ない。



ただただ"悔しい"という感情。




それだけ。




"悔しい"って思えてる。




"本気"なんやな。





そりゃそう。





安定した仕事も、




家族や友達との時間も、




安心安全な将来も、





これからの人生全てをかけてドイツにきたんやから。





"本気"で人生を生きている。





泣くほど悔しいって思えることはサッカー以外に出会ったことがない。



"本気"になれるサッカーに出会えた。




"本気"でしているサッカーでご飯を食べれてる。





"本気"のサッカーを今も不自由なくできている。




こんんんんなに幸せなことない。






当たり前のことなんて何一つない。





全てのことに感謝する。





感謝して終わりじゃない。





毎日毎日"本気"




毎日毎日"悔しい"




でも、





その"悔しい"が未来に繋がっている。





決して"楽な道"ではない。




でもすごく"楽しい"




今日も成長できた。




まだまだ成長できる。



想像以上の自分になれる。




自分がやりたいことに"本気"で取り組めること



これこそ"幸せ"だと思っている。



今自分が"幸せ"だから。





「荒木秀介に関わる全ての人が"本気"でやりたいことに取り組めるように」




これが今後成し遂げたいこと。



"本気"になれることってどこにでも転がっている。



自分にとってはたまたま始めたサッカーがそうだった。



自分が気付いていないだけで誰にでも絶対あると思っている。



とは言っても今の自分が言っても大した影響力はないから結果を出して届けるしかない。




そのためにはまずは自分が常に"本気"で。



生き様で示し続ける。




"本気"で生き続ける。










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