あらきやすし

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マガジン

  • 徒然佐渡

    佐渡に通い始めて、14年。 改めて「佐渡」について、徒然書いてみようと思います。

  • 試験に出ない歴史

    教科書には載らないような小さな出来事にこそ、歴史の真実が見えてくる?母校新潟商業の歴史を軸に新潟の近代史を紐解いてみます

最近の記事

「高速フェリー」就航・北陸新幹線開業に間に合わず むしろ好機

来春(2015年)就航予定の、小木~直江津航路の新造高速カーフェリーの就航日が4月21日と決まりました。 3月14日の北陸新幹線開業に間に合せてほしいと、佐渡市や上越市の関係者は要望していましたが、間に合いませんでした。 http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20141128148094.html マスコミも「北陸新幹線開業に間に合わず」と見出しを打っています。 しかし、僕はこれはむしろ良かったと思っています。 新

    • ボートレース事件 その2:悪いのは、旗だ

      前回は、新潟中学・商業学校両校の生徒が大乱闘に至るまでの経緯を紹介しました。 生徒数百名の大乱闘から一夜明けました。「新潟新聞」には「中学生徒 大挙して商業学校を襲う」として、詳細が報じられます。また、東京の朝日新聞にも「学生の大闘争」との見出しで報道されるなど、この騒動は大々的に報じられます。 生徒の処分衝突後、両校は10日間臨時休校となり、その間に生徒の処分が検討されました。その結果、中学では主導した生徒6名が放校、5年生全員(66名)を無期停学、4年生以下も譴責(け

      • ボートレース事件 その1:加熱した母校愛

        「三校ボートレース事件」 と言っても、新潟の郷土史に詳しい人でさえ、この事件の事を詳しく語れる人は少ないと思います。 私がこの「三校ボートレース事件」の事を知ったのは、今から10年と少し前。Web制作を独学で学び、とにかく実績が欲しかったところに、母校・新潟商業高校の同窓会ウェブサイトの更新管理を依頼されました。報酬は無しですが、実績が出来ると思い、引き受けました。(その2週間後には本人知らないうちに実行委員に加えられます・・) その時手渡されたのは一冊の本。前年に創立

        • 「俺は世界一の裏切り者」宇治さんと“最後のトキ”キンのお話

          もう10年以上前の事ですが、2002年にNHKの当時の人気番組「プロジェクトX」で『幸せの鳥 トキ 執念の誕生』として、佐渡トキ保護センターの初代センター長である近辻宏帰さん(故人)が取り上げられました。 トキの保護・人工繁殖の歴史を語る上で、近辻さんの功績は外すことが出来ません。現在、洋県(中国)や佐渡で数多くのトキが生息できているのも、近辻さんに拠る所が大きくあります。その近辻さんの、トキ保護に捧げた半生、苦悩、そして功績を紹介した番組でした。 しかし、この番組の“あ

        「高速フェリー」就航・北陸新幹線開業に間に合わず むしろ好機

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        • 徒然佐渡
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          トキ野生復帰は不要では?と思ってる方に知って頂きたい3つの事

          今年も、佐渡でトキの放鳥が行われました。1999年に中国からトキのつがいが贈られて以来、順調に数を増やし続け、2008年から野性環境下への放鳥が始まりました。現在では100羽を超えるトキが、日本の野性環境下に生息しています。 反面、『トキの繁殖なんて不要だ』というご意見をお持ちの方も多いかと思います。 そんな方にぜひ知って頂きたい事を書いてみます。 トキの繁殖及び野生復帰の目的 これは単にトキという品種を保護するためだけにやっているわけではありません。 トキを単に保護

          トキ野生復帰は不要では?と思ってる方に知って頂きたい3つの事

          「ご覧なさい」

          初めて佐渡を訪れた時、気になったのがこの看板です。 大野亀を過ぎたあたりから、道路沿いに、この看板が点在していました。 「人情コーヒ- 200」 「サザエ丼」 「アワビ丼」 「味付焼イカ」 「印渡カレ」 脳裏に焼き付きそうな独特の字体。 「人情コーヒ-」人情? 「印渡・・・カレ」 ? 決して食欲をそそられる訳では無い。 しかし、好奇心なのか、怖いもの見たさなのか、無性に行って見たくなる、、若鷲ドライブイン。 先に進んで行くと、あの看板が横一列にならんでいる広場が見

          「ご覧なさい」

          初めての、佐渡

          「佐渡にこいっちゃ」を始めたのは2000年、かれこれ14年になります。 佐渡を紹介するサイトをやっていると言うと、必ずと言っていいほど「佐渡出身ですか?」と訊かれます。 佐渡出身ではないと言うと「親戚が佐渡に居るとか?」と訊かれます。 佐渡とは地縁も血縁も無く、ただ単に「佐渡が好き」で、通い続けてます、と答えるわけですが、そこで次の質問が来ます。 佐渡の方からは「佐渡のどこがそんなに良いの?」 新潟の方からは「最初に佐渡に行ったきっかけは何?」 まあ、概ね、こう訊か

          初めての、佐渡