013 農業研修の記録

2021.09.17

本日も、朝からピーマンの収穫です!

とその前に、ピーマンの状態について、どういう部分を見て把握したらいいかを説明していただきました。

・生長点付近の節間は短いか長いか?→長すぎたら窒素過多になっているため、次の追肥では炭水化物を入れる or 炭水化物を多めにする or 窒素を少なめにする

・雄しべと雌しべの長さに違いはあるか?→雄しべよりも雌しべのほうが突き出ていたら、窒素がちゃんと効いている証拠。同じくらいの長さであれば、窒素が効いていないということなので、窒素を追肥する or 窒素を多めに追肥する。

・葉は小ぶりで分厚いものが出てきているか?病気にかかっていないか?→薄く、若い葉も病気にかかっていたら炭水化物が足りていないため、炭水化物を追肥する or 炭水化物を多めに追肥する。

以上のことは、収穫しながら見ておくといいそうです。そうすると、畑のある部分だけ調子が悪かったら、なぜそこだけ他と同じように生育していないのか?を考えることができます(もちろん逆のパターンもありますし、全体的に同じような生育のパターンもあります)。そして、例えばちょうどここだけ水はけが悪い、などの違いを見つけることができたら、ピーマンにとって生育のよくなる条件等を見つけることができ、今はどう対処をしたらいいのか、来年の畑づくりはどうしたらいいのか、がわかるのだそうです。

収穫作業のなかでも、考えることがたくさんあるんだなということがわかりました。


また、収穫の休憩時間の中では、就農後の農地を見つける方法について少しお話しました。

自分にとって都合のいい条件の畑を探そうと思っても、すぐ見つかるものじゃないから、今のうちから周りに声かけておくことが重要だそうです。

そっか…と、ハッとさせられました。

研修を始めてまだ1ヶ月も経ちませんが、今日からちゃんと動き始めようと思いました。




午後は、来月10月1日に設立される「有機の学校」の挨拶回りに同行させていただきました。

ん?急に「有機の学校」て何?「挨拶回り」?てなりますよね…😅

実は、YASKI FARMさん含む山都町の有機農家さんや販売・流通に関わっている方々、BLOF理論の指導者の方が発起人となり、熊本県山都町に「有機の学校」をつくられます!

す、すごいですね…😳

その名も「ORGANIC SMILE(オーガニックスマイル)」。
たくさんのオーガニックスマイルが生まれますように(例えば、学校で学んだ生産者の方やその野菜を食べる消費者の方)という想いが込められています。

この「ORGANIC SMILE」の設立日が今年10月1日、開校が来年4月1日なんです。
※ちなみに、設立日の10月1日には設立総会が行われるのですが、光栄なことに私も出席させていただきます😭!

設立日が近いので、最近YASKI FARMの鳥越さんは関係各所の方への挨拶回りでお忙しかったのですが、今日の午後はその一部に同行させていただくことになりました!

というのも、挨拶するのに使われた場所が「コープ有機」という生協さんの事務所と、有機の学校となる建物で、私がまだ行ったことがなかったからです。

コープ有機さんは、日本各地で生産される有機農産物の流通・販売をされている会社で、その九州支所が熊本県山都町にあります。YASKI FARMさんは、ここにメインで出荷されており、私も就農後にお世話になる予定です。
そして、コープ有機さんも今回の学校設立の中心メンバーであり、九州支所支所長である鎌田妙子さんが設立代表者をされています。

また、有機の学校となる場所は「熊本県山都町有機農業サポートセンター」というところで、元々研修施設だったところだそうです。
実は、YASKI FARMさんは10年前にこの場所でBLOF理論を学び、就農されました。
ですが、現在は学びの場所がないため、今回の学校の設立はBLOF理論を学べる場をまた復活させたいといった想いも含まれています。
この施設の中には、BLOF理論には欠かせない土壌分析をするための部屋があるのですが、他にもキッチンやお風呂、宿泊できる部屋などがあり、びっくりしました。そしてなんと、YASKI FARMさんは熊本に移住後、住む家を見つけるまでここに一時期住んでいらっしゃったそうです(さらにびっくり😳)。

このように、本日行かせていただいたコープ有機さんと学校の施設の2ヶ所は、出荷や土壌分析などで就農後も関わりのある場所となるため、今回の機会に一緒に見ておこうということで同行させていただきました!

お話もいろいろとお聞きすることができ、「有機の学校」について詳しく知ることができてよかったです。


最後に簡単に、「有機の学校」についてご説明します。

この学校では、BLOF理論をベースとした座学を中心に、実践も合わせて有機農業を学べます。
また、農業経営のことについても学べ、必要に応じて、農地や住宅・販路などのサポート、地域での暮らし方について教えていただける場所です。

このように、「農業者を生み出す場所」だけでなく、「暮らしの入口になる場所」となる学校です。

1年間かけて学ぶことになるのですが、毎月第3土日の1泊2日の研修を予定されています。

Webサイトを現在作られているので、ご興味のある方はこちらをクリックしてください!


今度の10月1日の設立総会での内容も、紹介できたらと思っています!



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