006 農業研修の記録

2021.09.08

午前中は、ピーマンの収穫。

月曜日の続きです。

収穫の途中で休憩を挟んだときに、改めてここのピーマン圃場の状態を説明してくださり、もっと実を付けさせるためには今何をしてあげる必要があるのかを教えていただきました。

また、YASKI FARMさんの今後の目標や夢の話も聞かせていただいて、楽しい時間でした。



午後は、月曜日に苦土石灰をまいた畑に、発酵鶏糞(以下、「鶏糞」と書く)を施しました。

まずは、使っている堆肥と鶏糞の説明をしてくださいました。

堆肥は、熊本県産の馬糞堆肥。
籾殻やふすまと一緒に発酵させたものらしいです。山積みされた馬糞堆肥を少し掘ってみると、白っぽくなっていました。白い正体は放線菌。いい微生物が棲みついている証拠です。
手を突っ込んでみたら温かく、温度を測ってみたらお風呂よりも温かい温度でした(細かい温度は忘れてしまいました😵)。
pHも測ってみると、アルカリ性。堆肥の中と表面を比べると、表面に近いほうが値が1も高くてびっくりしました。その理由はアンモニアガス。堆肥表面からガスが抜けていくため、その影響で値がぐんと変わるそうです。

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▲馬糞堆肥の写真


もう一つ、鶏糞も熊本県産です。
県内で農業資材がなんでも揃うので、熊本は本当にいいところだとYASKI FARMさんは言います。これまで、熊本は食べ物も水も美味しいし、自然も豊かで観光名所もいっぱいあるし、生活や観光の面でいいところだなと思っていましたが、農業においてもいいところがあって、熊本の魅力をさらに発見できました。
鶏糞は、さらさらと粉のような状態で、鶏の骨も混じっていました。窒素分だけでなく、カルシウムや鉄分も豊富だそうです。
温度は、堆肥と比べると低く、35℃くらい。pHは酸性で、5.5くらいでした。良質である証拠です。
香りも臭くなく、少し甘味を感じました。


堆肥と鶏糞の状態を把握した後、いよいよ鶏糞をまいていきました。

帽子はもちろん、ヤッケを上下に着て、手袋は二重(外側は塩ビ)、マスクも付けて完全防備。
そのわけは、先程説明しましたとおり鶏糞が粉状のため、体中のあちこちに付きやすく、臭くてたまらなくなるからだそうです😂香りは甘く感じたと書きましたが、気温が高かったり、汗をかいたりすると、においがキツくなるとのことでした。
※ちなみに、作業終了後、手袋をとったら中に少し鶏糞がたまっていて、なかなかの臭いでした…😵

鶏糞をまく手順は、
ライムソーワ(肥料散布機)に鶏糞を入れる→トラクターで引っ張って散布。
の繰り返しです。

画像1

▲発酵鶏糞をまいている様子

鶏糞はトラックに積まれているのをどんどん取っていったのですが、中のほうは温度があるので、熱いと感じるほど。
「砂風呂みたい!」と話しながらやっていました(糞なんですけどね…笑)。微生物の力ってすごいなと感じました。

本日は、2時間半かけて、約5反の圃場に1t程まきました。
この時間と量がどのくらいのものなのか、初心者の私にはわからないのですが、就農後に生かせるよう覚えておきたいです。


今日も楽しい一日でした🌱


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