014 農業研修の記録

2021.09.20

週明け最初も、ピーマンの収穫からスタートです!

先週から収穫している圃場のピーマンを採り切りました!


その後は、ミネラル肥料づくりをし、007のときと同様の内容のもの(マグネシウム、硫黄、鉄、ホウ素、マンガン)をミキサーで混合しました。
前回、早く均一に混ぜるコツを見つけたので、すぐに終わりました!


午前はこれで終わり🌱

午後は外で座学からスタートしました。

圃場の前の空いたスペースにテントを立て、青空教室🌞(なんか小学生以来な気がする)

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▲座学中。


今日の座学は、小祝さんの本『有機栽培の基礎と実際』の内容に沿って行いました。

008と似たような内容であるため、良かったら見比べてもらえると嬉しいです😊

以下、本日の座学の内容のまとめになります!


◎作物はアミノ酸(※)を直接吸収することで、アミノ酸を合成する手間が省ける(化学肥料を施した場合、根から吸収された硝酸が亜硝酸、アンモニアと変換され、光合成でできた炭水化物と組み合わさってアミノ酸を合成する)。そのため、作物にとって、エネルギーロスの少なくて効率の良いタンパク質生産ができる。

※BLOF理論でいう「アミノ酸」について
…有機態窒素のこと。有機態窒素はタンパク質の分解過程の中で生まれる。そのため、実際には様々な物質(低分子のタンパク質やペプチド、アミノ酸)が存在するが、これらは言い換えれば" 低分子のアミノ酸の複合物 or 変形物 "であり、土壌中・作物中では似たような働きをしていると考えられる。よって、有機態窒素を総称して「アミノ酸」としている。


◎作物はアミノ酸を直接吸収することで、炭水化物に余剰が生まれる(光合成でできる炭水化物に加え、アミノ酸のもつ炭水化物部分も作物の生育に使うことができるため)。この余剰炭水化物は、収量・品質の向上(①)や病害虫に負けない体づくり(②)、悪天候対策(③)に役立てることができる。

①収量・品質の向上
…糖類やデンプン、栄養素(ex. ビタミン)、機能性物質(ex. ポリフェノール)は、炭水化物が基本となって作られている。そのため、炭水化物があるほど美味しくて栄養のある作物を多収することができる。

②病害虫に負けない体づくり
…細胞をつなぎ合わせる物質や細胞壁の成分は炭水化物であり、炭水化物が多いほど強固になる。また、根酸(根から分泌され、土壌中のミネラルを可溶化する物質)も炭水化物が多くなるほど増えるので、ミネラル吸収量を増やし、作物全体を病害虫に強い体質にする。

③悪天候対策
…低温や日照不足などの条件下では、光合成による炭水化物生産が滞る。そのため、収量・品質が低下(ex. 味が薄い、甘みがない)し、病害虫にも弱くなる。アミノ酸を直接吸収すれば、炭水化物生産の低下を補ってくれるので、収量・品質の低下を少なくし、病害虫にも抵抗できる。


◎アミノ酸を直接吸収するということは、アミノ酸の余剰も生まれる。アミノ酸は食物の旨味成分としても知られているように、作物においても味を決める重要な要素となっている。そのため、以下のトマトの例のように、アミノ酸のバランスを考えて作物に吸収させれば、余剰のアミノ酸は旨味アップにつながる。

例)トマトにおいては、グルタミン酸:アスパラギン酸 = 4:1のときに、最もトマトらしく美味しい味になるといわれている。


◎無機態窒素より吸収のよい有機態窒素が存在する(20℃の高温条件下、4-5℃の低温条件下の両方において)。


以上が座学の内容で、今回はアミノ酸直接吸収のメリットについて学ぶことができました!



座学後は、苦土石灰と鶏糞、そして午前中に混ぜたミネラル肥料を施肥しました。

今回は施肥した場所は、多品目栽培用の畑。

そのため、場所ごとに散布するものを変える必要があり、また、施肥する範囲は約0.4反ほどと小面積であることから、背負い式の肥料散布器を使ってまきました。

何回も肥料散布器を背負ってまかなければならなかったため、機械は楽だなと改めて思いました(普段、鶏糞と苦土石灰はトラクターで散布してます)。
そして、少量多品目栽培は施肥に関しては大変なんだなと思いました。



施肥が終わったら、トラクターで畝立て。

1本だけ畝立てをやらせていただきました!

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▲初畝立て。 (人生2度目のトラクター。ドキドキした…。)

「初めてでこんなに真っ直ぐすごいじゃん」と褒められました。やったー!

と言いたいところですが、実は、仮で一度畝立てされていたので、それに沿って進んだだけなんです😂トラクターに乗っている真横では、鳥越さんのサポートがかなり入っています😂

実際こうやってトラクターに乗ってみると、耕すにしても畝立てするにしても何にしても真っ直ぐ進まなきゃいけないので、難しいということがわかりました。何かを目印に一点集中!てかんじなんですかね🤔



その後は、畝立てしたところに小松菜の種をまきました

手押式播種機「ごんべえ」の登場です(農業用具の名前ってたまに面白いのある)。

2条用のものを使い、条間15cmで1畝に6条まきました。畝幅90cmでしたので、なかなか際どく難しかったです。

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▲播種の様子。  (かなり真剣 笑)



そして最後は、マルチも張りました(今日はやったこと盛りだくさん!)。

穴あきマルチを張ったのですが、幅が足りず、手で地道に張りました😂(いつもは、機械でやるそうです。)


明日は、この圃場で種まきを任されました!
頑張るぞー!

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