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Weekly updates 20/07/27-08/02

(1)芸能事務所の行方

ジャニーズからの退所者があいついで話題になっていたり、それをTVからネットの文脈で話したりすることが多いが、ここではそういう話ではなく、僕の身近で起こったことを話しながら少し考えてみたい。

今週の始まりは「子連れランチ会」からだった。エイベックス時代に一人は17歳の時、もう一人は19歳の時に出会って、会ってない時期もあったけど縁が途切れず親しくしてきた元アーティスト二人と、去年生まれたそれぞれのお子さんと一緒に青山の畳の個室のあるお店で積もる話を。二人とも30代。事務所はエイベックスではないところだが、事務所とは非常にいい関係で二人には良くしてくれていてトラブルもない。一人はもう退所しているが。この二人が現役アーティストで活躍していたころは、レコード会社も収益力があり、事務所に所属するアーティストに楽曲を提供し宣伝費をかけプロモーションしCDの売上を伸ばしライブで稼ぎというようなビジネスモデルがまだ成り立っていた。

大学の後輩から、自分の友人がフリーでアイドル活動をしているが、今後のことを考えた時に事務所に所属するのがいいのか、するとしたらどんなところがいいのか、という相談があった。本人も交えてランチ。当たり前の話だが自分の夢を初めからすごく理解してそれを叶えてくれる事務所がいきなり現れるはずもないので、まずは自分のしたいことできることの棚卸から。それをまとめてどんな魅力があるのかをしっかり把握してから、今まで通りフリーでネット中心に活動していく方が良いのか、事務所やエイジェントの力も借りる方が良いのかしっかり見極めましょうと。

そしてアドバイザーをしているエスタブリッシュメント側の事務所と新興の事務所とのブレストやミーティング。どちらも環境の激変に対応しないといけないのは同じ。でも、事務所の生み出せる価値はそれぞれ違う。タレントやアーティストとともに何を付加価値として作り出せ、どうやってデリバリーできるのか?これからの時代に求められるプロデュースができるのか?PGCが壊滅してすべてUGCになってしまうことなんてありはしないのだ。

タレントやアーティストと事務所の関係は信頼感がベースにあることを前提にするという点は変わらないが、それに甘えていてはいけない。事務所は具体的に何ができるか真価が問われる。「挑戦者」にとっては最高に面白い時代の幕が完全に開いたのだ。

(2)久しぶりの大企業研修

今回は非常に親しくしていただいている国内の大学のMBAコースの専科長の先生からのご紹介で、リーダーシップについて受講生の方々に有意義な話をという依頼をいただき講演を行った。今の時期なので勿論オンライン研修である。

「期せずして、波乱万丈 -僕なりのリーダーシップ・ジャーニー」という内容で一時間お話をし、その後質疑応答するというもの。僕自身は創業者やプロ経営者として何か大きなことを成し遂げた立派な人ではない。ただ、運良く様々な機会をいただく中でいろんな仕事に携わり、それぞれの業界で天才といわれるような人たちと一所懸命仕事をし、そして自分なりには仕事人としても、そもそも人としても成長できたと思っている。なんでもない自分がいろんな冒険をしながら生きてきた軌跡を失敗も含めてありのままお話をしたら、少しは参考にしていただけるところもあるのではないかという、そんな研修です。参加者のどなたかの心に何か残るような話ができていたらいいのですが。

今週もまたいろいろな新しい経験がありそうな気配です。頑張らないと!

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