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2025年には8つの国でキングスリーグが行われるかもしれない

キングスワールドカップも終わり、キングスリーグは次のスプリットに向けてドラフトの実施やカレンダーの調整が行われております。ワールドカップからはや3週間近くがたち、いろいろと情報も出てきたのでまとめてみました。キングスリーグの今後の展望や選手待遇の改善も発表され、キングスリーグが大きく変化しています。個人的にこの記事ではキングスリーグの運営スタイルと拡大ペースを感じてほしいと思ったので、そうした内容を重点的に書いています。読者がキングスリーグの空気感を感じてくれると嬉しいです。


来年は8つにリーグが拡大するかも?

kingsleague公式がtwitch上で今後のリーグ展開の構想を発表したようで、なんと来年には8つのリーグからワールドカップに出るチームが選出される予定だということです。

2025 年ワールドカップの前には、8 つのリーグがアクティブになる可能性があります! すでに疑念を抱かせますが

@3gerardpique 、ここではあなたがご自身で判断していただくために残しておきますが、すでに確認されているリーグにどのリーグが追加されると思いますか?

2025年のワールドカップまでには8つのリーグが存在することになる(公式のコメント)

このポストに対するリプライの反応は様々でした。

少なくとも4つはすでに知られているもの(スペイン、アメリカ、イタリア、ブラジル)で、私の個人的な意見では、残りの4つはフランス、ドイツ、イギリス、そしてアジア(中東または日本)の1つです。

スペイン アメリカ大陸 ブラジル イタリア フランス イングランド (残りの2つはどうなるかわかりませんが)

私たちが見たワイルドカードのリーグを彼らが見つけたいと考えていることを考慮すると、私は次のように考えます。
- スペイン
- アメリカ大陸
- イタリア
- ブラジル
- ドイツ
- フランス
そしてアメリカと同様の2つのリーグを補完しています。それには複数の国が含まれる可能性があります。
- ヨーロッパの他の地域からの 1 名
- アジアからの 1 人

ブラジル、イタリア、フランス、ドイツ、サウジアラビア、米国、日本

ぺこらが日本リーグにいたら本当に神だった

ピケがアメリカ(北米)でキングスをやっていないことに驚いているよ、アメリカの人々はこのショーが本当に好きで、そこにお金があるんだ、ビジネスマン、トップブランド、急がなければ他の誰かがやって来てやることになるだろう。 。


スペインサッカーは飛ばしの記事が特に多いのですが、前回の記事でも書いたように既に開催が決定しているイタリアに加え、ブラジル、ドイツ、フランスはほぼ当確で来年に開催されると思われます。ドイツに至っては元々開催されていたものを焼き直すのに近い状態です。今の時点で6つのリーグの枠は決まっているようなものですし、8つを目指すというのはあながち嘘でもないだろうと個人的に思っています。ちなみにフランスリーグはさらにリーク情報が出てきていて、2025年2月に開幕すると伝えられている状態です。

キングス リーグ フランスは 2025 年 2 月に開幕します #ConfGroupeM6

6か国以外の候補国としてはやはりワールドカップでワイルドカードに呼ばれた国が候補と考える人が多いようで、日本で開かれるのではないか?という意見もありました。キングスワールドカップを実際に見た人たちが日本なら開催地として十分ではないか?と考えてくれているのを見ると、ムラッシュfcの功績は大きかったと思います。残りの2枠に日本が入ってくれると嬉しいですね。

キングスリーグの実態はesports

いくらなんでもリーグの創設はそんな早くできなくないか?と思うかもしれませんが、キングスリーグをesportsとして捉えると展開の速さに納得できるのではないかと思います。

人により意見は分かれますがマルカ紙のキングスリーグのジャンルはサッカーではなくゲームですし、ごく短期間に中南米のほとんどの国を集めて大陸規模のリーグ戦を開始できた点は既存のスポーツではできないものがあると思います。

キングスリーグはフットサル程度の専用スタジアムが必要な点以外は既存のesportsとかなり似ています。そう考えると、来年のワールドカップまでに6カ国でリーグを作ると言われても可能だと思う方は多いのではないでしょうか。

個人的に大陸規模のコンペティションをあれだけのスピードで創設できたのですから、日本のリーグ創設も凄まじいスピード感で進むのではないかと思います

最終的にはvalorantのvctやapexのalgsのような姿がキングスリーグの目指している姿に近いのではないでしょうか。

別の記事で書いたようにワイルドカードを来年も用意するつもりはないようですし、日本版リーグの創設が近いうちに行われるのではないかと思っています。

ドラフトが実施される

先日からキングスリーグアメリカのほうで選手ドラフト(一部選手の追放、獲得)が始まり、どうやら全てのチームが5人の選手に退団してもらう必要があるようです。また、退団した選手はドラフトの3巡目であればどのチームに入ることも可能なようです。ドラフトの仕組みはピケの発言から、nbaを参考にしていると考えらえます。

#OFICIAL | LA

@KINGSLEAGUE_AMが処分、資格剥奪、ドラフトバッグについて説明する声明を発表 「キングスリーグ・アメリカズの第2スプリットでは、各チームはチームから5人の選手を捨てなければならない。これらの選手は選手プールに移動し、そこからドラフトで再び選ばれる。さらに、どの選手も自発的に脱退し、選手プールにも行きます。 この措置は、新しい才能の獲得の機会を開き、リーグの競争力を維持することを目的としています。 「すべてのチームは来シーズンに向けてチームを刷新し、強化する機会を持つことになる。」

キングス アンド クイーンズ マーケットからのニュース。

廃棄された選手は、ドラフトの 3 巡目と引き換えにどのチームでも選ぶことができます。

この決定は 7 月 1 日から 3 日までに通知される必要があります。

次の草案は 9 月にあり、交渉の場が設けられる予定です。

チームから放出された5人は選手プールに入れられるため、そのままキングスリーグから放出されるわけではないようです。他のチームに移籍する選手はかなり多いでしょう。

ドラフトも目玉にしたい?

ピケはキングスリーグの運営方針としてnbaに近いものを目指しているとメディアに語っており、実際に降格のないリーグシステムやドラフトなどはかなりアメリカンスポーツに近いと言っていいでしょう。ワールドカップの決勝の歌手の演奏やプロレスの演出も、観客を楽しませようとする意図を強く感じましたしね。

後述のようにテレビでドラフトを放送するというので、キングスリーグの一部としてドラフトも大きな見どころにしたいのではないかと考えられます。

参考記事:ピケ「キングスリーグはNBAの道をたどることを望んでいる」

キングスリーグの汚職から見える選手の待遇

こういった明るい話題とは裏腹にキングスリーグはまだまだ発展途上の部分があり、汚職の発生や選手の待遇改善内容から様々な実態が見えてきます。その中から今のキングスリーグの空気感が分かる記事を紹介します。

同情の声が多かったPeluche Caligariの汚職

先日のワールドカップの際、ぺルーチェカリガリというチームが不正をしたそうで、チームの選手全員が次のスプリットの2試合の出場停止を言い渡されました。

競技委員会自身も状況を説明する声明を発表し、「第1回キングスワールドカップのラウンド16にあたるペルーチェ・カリガリ対リモンFCの試合に先立って、ペルーチェ・カリガリの選手たちは会長に対し、経済的支援を要請した。例外的に、行動規範に規定されており、会長が考慮に応じて与えることができるサポートがあるが、その形式は適切ではなかった。

競技委員会はペルーチェ・カリガリの全選手に2試合の出場停止処分を科すことを決定し、出場チームに関わらずスプリット2の開幕から適用される。

どうやら選手側がもっと給料が欲しいとオーナーに詰め寄って、規定違反となる金額を支払ってしまったようです。xでは薄給(かつ交通費等自腹?)の選手側に同情する声も多く、ibai氏も給与制限に反対的な意見を述べていることから、そこまで重い処分にはならなかったようです。まだまだ選手活動の対価やトライアルが超高倍率である割に給料が低い実態が垣間見えます。

とはいえ彼らは11人制サッカーの世界で見れば高給を取れる選手でもないので、どういった金額に最終的に落ち着くのかは気になるところです。

正直なところオーナーはしっかり稼いでいるのに選手は雀の涙のような給料なので、オーナーと選手の関係に距離があるケースは散見されます。ムラッシュFCのようにオーナーと選手が一丸となって戦うのが理想的だと思うのですが、その点が中々難しいようです。

選手の負担軽減、様々な地域の選手が参加できるように

このように以前からキングスリーグでは選手の待遇が悪いことは指摘されていました。選手個人の負担が給料より大きかった点は否めないでしょう。そのため、今スプリットから待遇改善の方針が打ち出されています。こうした問題点は日本でリーグが開催された際にも問題となる可能性があります。

スタジアムの周辺に住む選手しか参加できない問題の改善

キングスリーグは先日ドラフトをバルセロナだけでなくマドリードでも行うと発表しました。実のところシステム上キングスリーグにはスタジアム周辺在住の選手しか参加できなかったのがリーグの根幹的な問題となっていました。恐らく選手の給料の次にキングスリーグの抱える大きな問題だったと思います。

現在スペインのキングスリーグに参加している選手はスタジアムのあるバルセロナ在住の選手がほとんどで、トライアルに応募したいけどできない選手がかなりいます。同様の問題がアメリカリーグでも発生しています。

実はメキシコ人だらけだったキングスリーグアメリカ

以下のウィキペディアを見てもらうとわかるのですが、スプリット1のキングスリーグアメリカでは120人中105人がメキシコ人という実質的なメキシコリーグであり、オーナーがアルゼンチン人でもチーム内にメキシコ在住のアルゼンチン人が1人いる程度…というのが実態でした。

ドラフト1巡目のうち、コロンビア人の1人を除いて全てがメキシコ人

この点は特にキングスリーグアメリカの視聴者からかなり不満が出ており、自分の国のチームなのにメキシコ人ばかりというのは確かに興行として問題があると思います。

この問題の解決策として選手寮の創設が検討されており、遠方の選手がキングスリーグに参加できるようになる可能性があるようです。個人的には記事内容の通り選手寮がないとそもそもキングスリーグの運営・発展はかなり厳しいと思います。

参考記事:キングスリーグのマシア?リーグは選手のための住居の創設を検討する可能性がある

日本で開催する場合も、恐らくスタジアムが東京に建てられ、関東近郊の選手しか最初は登録できないのではないかと思います。その後リーグ運営がうまくいけば選手寮も創設され、他の地域からも参加できるようになるのではないでしょうか。

キングスリーグはjリーグやプロ野球のように地域性とは無縁な点が、良くも悪くも大きな特徴だと思います。キングスリーグ自体はやはりesportsの延長と考えたほうが良いのでしょう。

選手になれば190万円が支給されるように

また、キングスリーグのは選手の給料問題の対策として190万円相当の奨学金を配布すると発表しました。

・マドリッドでトライアウトを開始します (7 月 11 日):
・上位 3 名が次のドラフトに参加します。
・クラブが彼らを選んだ場合(ドラフトで選手登録された場合)、バルセロナに移籍するための 12,000 ドル(190万円相当)の奨学金€が与えられます。

この発表が若干論争を巻き起こしていて、継続してチームに残る選手には奨学金が支払われないこと、カタルーニャ州(スタジアムのあるバルセロナが含まれる)の辺境に住んでいて奨学金を貰えないが負担の大きい選手から不満の声が上がっています。

とはいえ、徐々に改善されてきているのは確かですし、給与の調整は本当に難しいので時間はかかるだろうと思います。

190万もあれば日本の場合とりあえず1年間の生活費は結構負担が軽減されるので、遠方の参加者も増えるでしょう。

カレンダーが調整される

キングスリーグは、 2024年キングスワールドカップ終了後、競技レベルでの休止期間を開始した。それでも、ニュースは続いており、会長たちは9月に始まる次の分割に向けてチームを編成するためのメンバーの破棄など、チームに関する管理を続けなければならない。

前回の記事でキングスリーグはスケジュールがまだ安定していないと書きましたが、どうもワールドカップからカレンダーを変更したようで、現状は9月から秋スプリットがスタートするようです。いずれにせよ世界各国でリーグスケジュールは統一することを目標としているのは変わらないでしょう。

参考記事:ペルキシター、キングスリーグに腹を立てる:「ルールは結果を考えずに即興で作られることがある」

当たって砕けろと言わんばかりの勢いで広がるキングスリーグ

今回調べた感想としては、リーグ黎明期なだけあってトラブルなど色々起こっているようで、かなり面白かったです。

海外ではかなり情報量が多く、それだけ人気なコンテンツであることが伺えます。ビジネスの展開速度としてはかなり早く、また全体的に当たって砕けろと言わんばかりの勢いで進んでいます。

この点について最後に紹介した記事のようにキングスリーグのチームオーナーからも不満が出ています。

「ルールは時々即興で作られ、結果を考えずにその場で採用されるので、私は腹を立てて帰った」と自身のTwitchチャンネルでコメントし、残りのプレイヤーよりも多くのプレイヤーを除外しなければならない状況への意見の相違を改めて暴露した。

さらに、これまでのようにドラフト当日に交渉を始めれば、すべてがさらに複雑になる可能性があると強調し、「考えられるすべてのケースが検討されているわけではないと思う」と語った。最後に、ペルキシター氏は、このような状況で特定の間違いを避けるために、リーグはチームと情報を共有するべきだったと考えている。

参考記事:ペルキシター、キングスリーグに腹を立てる:「ルールは結果を考えずに即興で作られることがある」

正直なところ、この良くも悪くも臨機応変なビジネススタイルがキングスリーグ運営の大きな特徴であり、キングスリーグに興味がある方、携わる方、選手として参加してみようか考えている方はこの点を絶対に抑えておいたほうがいいと思います。この記事でドラフトで放出する選手は3人と書いてあったのにすぐに5人に変更されていますからね。

ただ、今回の記事でわかるように破竹の勢いで広がるキングスリーグは思ったより早く日本に来る可能性はあると思いますし、海外で起きた問題が日本でも同様に起きる可能性は十分にあります。一応現時点では、日本は来年どうなるかわかりませんが、そのうち何かアクションが起きるような気もします。

キングスリーグの発展は面白く、今後も日本語でキングスリーグについての情報を発信していくつもりです。興味のある方はこれからも見てくださると嬉しいです。

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