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サンドイッチの作り方


脚本:荒木太朗

◆あらすじ◆
とある町の料理教室で開かれるクリスマスパーティー。プロポーズの返事を待つ圭介は、相手である恋人の恵美からゲストとしてそれに招かれる。だがそのパーティーには、一風変わった企画が盛り込まれていた。

「どれが自分を招いた人の手料理か当ててください。そして、その理由も」

圭介を含む四人のゲスト達は、突然こう告げられるのだった。料理には作り手のメッセージが込められているという。プロポーズの返事が込められていると勘ぐる圭介を筆頭に、企画に巻き込まれていくゲスト達。味を、具材を手掛かりに、答え探しに乗じる圭介らであったが、教室側が試みたもう一つのサプライズをきっかけに、会場はパーティーとは程遠い修羅場へと変わっていくのだった……。

果たして、ゲスト達は込められたメッセージに辿り着けるのか?そして、圭介と恵美の恋の行方は?

届きますか?料理に込めたメッセージ。
前代未聞のお料理ラブコメ、調理開始!!

◆登場人物◆
後藤圭介(27)/フリーター。ミュージシャン志望。
小松恵美(23)/小池料理教室生徒。圭介の彼女。
砂田咲江(28)/町役場勤務。小池料理教室生徒。
江本和志(29)/とび職。咲江の幼なじみ。下田達也(32)/中学教師。小池料理教室生徒。
斉藤由利(27)/広告代理店勤務。達也の彼女。
小池良美(30)/小池料理教室講師。
小池吾朗(40)/八百屋経営。良美の夫。
林美枝子(53)/看護士。

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◯駅前の広場

町の賑わい。
圭介、アコースティックギターを抱えて地べたに座る。やがてギターを弾き、歌い始める。優しいバラード調のメロディだが、お世辞にも上手とは言えない。斎藤由利、少し離れた場所でそれを聞いている。

圭介(歌) 
地平線には 真っ赤な太陽
冬には雪が 降り積もる
緑の牧場で 二人たわむれる
豚を飼おうよ 一緒に暮らそう

夏にはヒマワリ 咲き乱れ
緑の大地が  模様替え
君はいつでも 熱い太陽
頬を ピンクに染める

豚を飼おうよ 一緒に暮らそう

歌い、弾き終わる圭介。小さく拍手をする由利。途中から由利の存在に気付いていた圭介、立ち上がり由利に話しかける。

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