誰も教えてくれない人生において一番大切な意思決定という技術をとあるベンチャーの創業メンバーになって学んだ話
どうも、あらけんです。
最近色々な人と仕事をしている中で、仕事を進めることができる人との違いは「決めること」これに尽きると思います。
もちろん、決済できる範囲は組織形態、ビジネスの内容によって大きく変わってくると思います。
ただし、ことベンチャー企業においてはそこまで大きな決定は少なく現場、現場のマネージャーがガンガン「決めて」進めていけることがスピード感をもって会社を成長させるには不可欠です。
しかし、組織の中で淡々と仕事をこなすと意思決定問題に出くわすことは多くなく、また、いきなりマネージャーとして意思決定を求められても物怖じしてしまいます。
そこで、シンプルかつ使える意思決定スキルについて自分なりに整理をしてみました。
【目次】
意思決定とは何か
* いい意思決定と悪い意思決定
* コンピューターから勘ピューターへ
意思決定プロセス
*プロセス
*目的がないときの対処方法
補足
* 結果から意思決定の質を判断しない
* 上司の意志をどこまで仰ぐか
【意思決定とは何か】
まずは意思決定とはなにか。簡単だ、選択肢から選ぶ。それだけ。ラーメンを大盛りにするかどうか。これも立派な意思決定。ただ、結婚離婚、移住、大きな投資、保険、自動車、採用など人生にはその場ですぐに結果が返ってこない意思決定がある。
いい意思決定と悪い意思決定
さて、いい意思決定とは何か?それは目的達成に対して効果があったかどうか。ただそれだけだ。
目的が体重を増加することなら、ラーメンは大盛りにすべきだし、それもお酒を飲んだあと深夜に食べるべきだ。味を濃くして油もいれよう。
目的が痩せることなら。大盛りにすべきではない。そもそもラーメンを食べるべきではない。
コンピューターから勘ピューターへ
さて、目次でも書いたが細かくすれば意思決定はプロセスにできる。最初は非常に論理的なものだ。事業計画の数字達成が目的なのであれば、達成のために戦略を練り、戦略を選択肢から決め、その戦略に則って出てくる選択肢からさらに決めていく。
ただ、こんなことを細かくやっていたらものすごく時間がかかってしまう。誰がやっても儲かるようなイケてるビジネスならいざしらず。ベンチャー企業には時間がありません。
優秀な経営者、マネージャーはとにかく勘がするどい。仮説と言ってもいいが、もう考えないで決める。もちろん説明しようと思えば、説明できるのだが、そこは説明しない。
私も創業当時は代表が何言っているのわからないことが多かったし、そもそも代表と意見が違うことも多かったが、振り返ると大きい意思決定はあっていることが多いと思う。(すべて合っているとは言っていない。100%合ってらそれはそれで恐怖、、、)
創業当初は、代表を信じて無駄口ただかないでただやる。そこまで信頼できないなら、そもそも代表と起業をすべきではない。根本が間違っていると思う。
ただ、数人から人数が増えてきた場合は組織として人を動かす必要があるので、やはり、明確な論理が必要になる。ここの転換点をミスると会社は大きくならない。
それでも最後はやはり勘ピューターに頼るしかない。この勘ピューターは意思決定の回数を積み重ねることでしか磨かれない。この経験をどれだけ若くから詰めるかが成長の鍵になる。
【意思決定プロセス】
意思決定プロセスはシンプルだ。頭がちょっとよければ誰にでもできる。下記の手順に則ればいい
*プロセス
目的は何か?
目的達成のための戦略は?
選択肢ごとの期待値は?
期待値が最も高いものは?
期待値のボラティリティは?(リスク嗜好によって変えてよい)
決断する(覚悟を持ち、人に宣言する)
ビジネスであればこれらの選択肢は基本的にシンプルだ。会社の存在意義というフィルターを通過したら、あとは基本的には儲かるか儲からないかでいい。極論はすべて数字にできるはずである。というか数字にしないと考えることができないから、無理やりにでも数字にすべきだ。
よく数字にできない。と言葉にするが、いい経営者は勘ピューターで数字にするプロセスをすっ飛ばして、最後数字になることを決めている。
勘ピューターが十分に作動しないときは、無理やり数字にして、結果を振り返って自分の勘ピューターを磨くしかない。
ビジネスでも数字にし難いこともあるかもしれません。数字だけでは持たないという声も聞こえてきそうだが、とにかく、数字にすることで悩まずに考えることができる。数字にすることから逃げないこと。これが一番意思決定で大切だ。
しかし、なぜ人はこうも決められないのだろうか?それはシンプルだ。そう、目的がないときなのだ。
* 目的がないときの対処法
目的がないときの対処法は明確で、とにかくなんでもやる。これだけだ。人生の目的が見つからないなら、片っ端から仕事をして、遊んでもいいし。なんでもいいからやる。自分の選択肢を極限まで増やすことだ。
そして、どこかで諦めて選択肢を絞る。死ぬまで選択肢を増やしているわけにもいかない。目的がなければ、期限をきめてやれることを全部やる。かならずそこから目的が生まれる。
【補足】
最後に補足を
* 結果から意思決定の質を判断しない
どんなにベストな意思決定をしても、失敗するときは失敗する。結果をみて意思決定のプロセスを見直すことはいいが、いい意思決定と結果は必ずしも比例しない。確率の問題だ。こればかりはしょうがない。運を味方につけるしかない。
* プロセスにフォーカスする
失敗した場合は、意思決定のプロセスが正しかったか反省する。勘ピューターがこれで磨かれてよりいい意思決定に近くなる。
* 上司の意志をどこまで仰ぐか
これについては、自分で処理できそうならいちいち仰ぐ必要はない。というのが持論だ。むしろ意志をいちいち仰がれると面倒と感じられてしまう。勝手にやらせて、必要なときに手を差し伸べる。これが理想の上司だとおもうし、細かくマイクロマネジメントしてくる上司にぶつかったときは、どんまいだ。個人的には小さい組織なら、それを自分で選ぶことができるのが、小さい組織にいく唯一無二のいい点だと思う。
書いていてまとめると
・勘を磨くために、意思決定のPDCAを回すこと。
・PDCAを回すために、意思決定のログは残すこと
・意思決定のときは無理にでも数字にすること。
現場からは以上です。
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