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新井の漫画感想『ドラフトキング』3巻

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11月に発売された3巻を先日購入し、すぐに読み切りました。「すぐに」とは言っても軽く読める漫画ではないので、面白すぎて30分あっという間に読み切ってしまったという感じです。野球のまとめサイトを梯子したり、ニュースサイトを見て気になった選手のwikiを見て気付いたらものすごい時間が経っている感覚に近いですね。


野球選手のバックグラウンドを気にし始めたのは、たぶん大学の途中からでしょう。

私が通っていた東京学芸大学には2010年まで大学内に床屋がありました。ふらっとそこに入った大学1年生の私に、30年以上ハサミを握ってきた店主は様々な話をしてくれました。テレビに出ている様々な有名人が学芸出身であり、その髪も切ってきたと。特に学芸大卒で初のプロ野球選手であった栗山英樹氏の話が長かったです。大学時代からどんな選手で、教師の道もあったがプロ野球になったことなど、楽しそうに語ってくれました。その時、栗山英樹氏はまだ日本ハムファイターズの監督ではなかったため私はよく知らなかったのですが、監督就任後はこの方が先輩かと喜んだものです。

栗山英樹氏のプロ入り前や現役時代をネットで調べていたら、大学では投手として25勝8敗、打者として打率.389(リーグ史上3位)、プロでは打率3割を超える優れた選手であったにも関わらずメニエール病で満足にプレーできなくなって引退したことなどが書かれていました。今のその人だけを見ていては分からないドラマがあり、そこから野球が一層好きになったような気がします。


さて、ドラフトキング3巻に話を戻すと、2巻の続きで倉敷工科大学の沖本と、憂羅志亜大学の蔵田の話から始まります。全く目立たなかった二人が活躍していく様をスタンドのスカウト陣の視点から描くのがやはり新鮮です。その後、ドラフト1位だった真田丸を神木が覚醒させる話もドラマがあってとても良いです。

作者クロマツテツロウ氏の別の作品『野球部に花束を』も最近読んだのですが、これも「並の公立高野球部あるある」という他にない視点で描かれて面白かったです。

今から4巻が楽しみです!


レペゼン群馬、新井将司。世界一になる日まで走り続けます。支えてくださる皆さんに感謝。