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新井のマンガ感想『ドラフトキング』

昨日、新宿紀伊国屋で試し読み冊子をめくり、即購入を決意したのがこちら。

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クロマツテツロウ『ドラフトキング』1,2巻

プロ野球のスカウトを主人公にしたこの作品、正直言ってめちゃくちゃ面白い。グラゼニを初めて読んだ時と同じの衝撃。プロ野球好きで、選手のバックグラウンドとか楽しめちゃう人なら絶対おススメ。

簡単なあらすじ。主人公、郷原眼力(ごうはらオーラ)は横浜がモデルらしい球団のスカウトで、テキトーに仕事をしているようで、確かな眼で他の誰もがノーマークの選手を発掘してくる。元プロ野球選手の神木は新人スカウトとして郷原にダメ出しされながらドラフト候補の選手達と真っ直ぐに向き合っていく。

って感じかな。熱血な新人と、飄々としていながら有能なおっさんというありがちな組み合わせ。他にもスカウトチームの人は頭の固いデータマンだったり、遊び人風だったり、チーフのおっさんだったり、女記者がでてきたり。ドラマ映えしそうだよね。集英社だし、これからの人気次第ではありそう。スポーツ題材にしたドラマって動きが難しいのかな? ノーサイドゲームはその辺、ホンモノのラグビー選手起用して素人目にはかなりリアルにやっていて良かった。

さてマンガに話を戻すと、スカウトという分かりそうで分かりにくい職業に視点を当てつつ、選手の魅力も描くことで地味になりすぎない良いバランス。元球児で今も草野球をされているという作者は他にも野球マンガを描いており、絵は決して上手ではないものの描写が分かりやすい。メジャーやダイヤのAといった試合そのもの、野球そのものを描くマンガとは違うタイプで、私はこういうのもかなり好き。

やはり雰囲気は初期の短い話で色々伝えてくれていた頃のグラゼニが近い。最近はそこまで面白くない話を長く続けられてしまっているので特にパ・リーグ編入ってからは購入していないがこの方向に戻ることは残念ながらないのだろう。

しかしこのドラフトキングが出たからにはまだまだニッチなジャンルの野球マンガも楽しみだ。2巻までしか出ていないので、新しい作品を手に取りたい人にもすすめたい。


そして10月17日(木)は私たちの世界でプロ野球ドラフト会議である。今年はどんな選手が指名されるのか。その後のドラフト特番やYouTubeやTwitterでのファンたちの考察も楽しみな昨今である。

地元群馬の選手や中日ドラゴンズが獲得する選手を楽しみにオフシーズンを過ごしたい。


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