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新井の漫画感想『ラグナクリムゾン』

好きだった漫画が突然終了することがある。多くの場合読者に理由は知らされないが、事故や病気で作者が亡くなってしまうこと、逮捕されてしまうこともある。しかし、多いのはやはり人気投票や売り上げの結果だろう。

買っていた漫画、楽しみにしていた漫画が急に終わるのは悲しいものである。

小林大樹先生の『スカイブルー』全5巻はそんな作品の一つだった。

スカイブルー(1) (ガンガンコミックス) https://www.amazon.co.jp/dp/4757532555/ref=cm_sw_r_cp_api_fabt1_eVMVFbRTYGCTT

月刊少年ガンガンを長いこと購読していた私はこのマンガが好きだった。『金色のガッシュ』のような人とパートナーのバトル漫画で、少年漫画らしい熱さを持っていた。メインキャラが出揃って話の核心も見え始め、これから面白くなるぞ、と思ったところ、5巻で唐突な最後を迎えてしまう。

あの『鋼の錬金術師』と入れ替わりで始まったので期待も大きかったのかもしれないが望むような売り上げにはならなかったのだろうか。終わってしまった真相は私には分からない。


最近、面白そうな漫画何か無いかと電子書籍サイトを眺めていたときに、ふと「小林大樹」の名前で検索してみた。すると出てきたではないか『ラグナクリムゾン』1-7巻セット。しかも続刊ときた。『スカイブルー』以来離れてしまっていたが、しっかり新しい作品の連載を続けていることが嬉しかった。

すぐに買おうと思ったが、対象年齢の低い少年漫画を読む年齢でもなくなっている。試し読みはできないものかと検索したところ、公式で1話を無料公開していた。

ならばと読んで、自信を持って7巻を買って、2日かけて読んだ。


面白い。アニメ化の予定は調べてもまだ無い。しかし、十分にアニメ映えしそうな作品であり、出版社の広告力とアニメ化ガチャさえ成功すれば次の鬼滅になれる作品だと思った。

絵は上手い。目標もハッキリしている。俺TUEEEEの爽快感もある。敵の集団も上手く描いている。

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鬼滅と比較するのが良いとは思わないが、鬼滅は弱かった炭治郎が成長しながらラスボスまでの一本道を進んでいた。ラグナクリムゾンは最初からラグナが最強でラスボスを5巻くらいで追い詰めてしまったために、今やや寄り道になってしまっている。また、敵のボスの主人公への恐怖や葛藤がどういう方向にいくのか、一巻で別れてしまったレオがストーリーにどう絡んでくるのかで評価は大きく変わってきそうだ。


私があらすじを書くよりも試し読みをしてもらった方が早い。漫画アプリを使えば1話以降も読めるが、やはり単行本で一気読みしたい作品だ。今後も応援したい。


追加

1巻を読み直したところラグナが一度追い詰めたキャラは全くラスボスではなかった。六つの血族がある中で、今対峙しているところのトップに過ぎなかった。また、「竜の神」の存在も謎に包まれている。

ちゃんと続けば先の長い壮大なストーリーとなりそうだ。


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