20代の20代による20代のための転職記
中の人は、実はこれまでの人生で転職を3度経験しています。
正直20代でこの数は多いな、と自分でも思うのですが、それだけ経験したので、3度目(つまり荒井商事に入社した時)の転職活動は、それなりにいろいろ気を配りました。
1. これまで自分が「やりがい」を感じたところを思い出す
転職するぞ!と思ったらまず転職サイトへ……の前に職務経歴書を書いて、それまで自分がどんな仕事をしてきたのかを思い出しました。闇雲に転職サイトを見ると、どの仕事も魅力的に見える……というか、私の場合転職を決意した時点で現職にだいぶ嫌気が差しているので、「どこも今の会社よりはいいやろ!」と思ってしまい、それがのちの後悔になるので……。(この失敗は2回目の転職の時にしました)
その中で、特に自分が楽しくやれた仕事(やりがいを感じた、とも言えるかもしれません)、やりたくな~~いと思った仕事、自分に向いていた(得意だった)仕事、まあまあ楽しかったけど苦手な仕事……などを整理します。
その中で、「やりたくな~いと思った仕事」は、なんで「やりたくな~~い」だったのか考えます。正直転職したところで「やりたくな~~~い」にぶち当たることは回避できないので、具体的にやりたくない部分を思い出し、「絶対にやりたくないライン」「環境が変わればどうにかなりそうなライン(組んでた同僚が合わなかったとか、上司があわなかったとか、業界・商材的に難しかったとか)」を洗い出します。
そうやって、転職するにあたって、次の会社に期待することをあぶりだしていきました。会社は星の数ほどある上、転職活動中はどこもよく見えてきてしまうので(あるいはどこもよく見えない)、同じわだちを踏まないための自己分析ですね。
2. 譲れないものは何か
転職サイトで会社を探すにあたり、まず優先度を決めました。
新卒の就活と違って、「生活」がかかってくるところもあるでしょう。私の場合、もちろん業務内容が優先だけど、猫と暮らしているので引越は厳しい、という条件があったり。今より給料水準落としたら生きていけないぞ、だったり。
実際に転職活動をしていたときのわたしの優先度リストが下記の通りです。
※ちなみに荒井商事に入社して捨てざるを得なかった希望は7の3のみです。
私の場合、仕事にそれなりにやりがいを求めるタイプなんだな~というのがこれまでの社会人人生で得た答えだったので、まずはこれまでの経験を活かし、さらにステップアップできるというのが絶対条件でした。それを筆頭に、自分のライフスタイルと照らし合わせて優先度を設定(下に行くほど優先度は低い)。
ただ、ぶっちゃけ求人票を見る(応募前)の段階で気にしていたのは
でした。他については面接を受けて聞いてみないことにはいまいちわからなかったので……。他の条件は内定後の比較用です。
あと私の場合「職種」へのこだわりが強かったので、業界は最初から絞りませんでした。ただ、これだけ様々な条件を出すとおのずと絞られていた感はあります。
3. オファーを積極活用
上記の条件を基に転職サイトで絞り込み検索をかけましたが、それでも会社がありすぎてみるのが億劫だったので、基本的にはオファーをくれた企業を中心に見ていました。
オファーメッセージも二通りあります。企業から見て、とりあえず条件に引っかかった人に一斉に送るタイプのものと、一人ひとりのキャリアシートを見て個別に送るタイプです。
前者は心無いと思われるかもしれませんが、「自身の条件に合った会社」が向こうから寄ってきてくれるわけなので、とりあえず求人票を拝見し、いいなと思ったところには応募しました。(なお、この戦法は全くの別職種を希望する人にはやりにくいかもしれません)
後者は実質書類選考通過みたいなものです。面接も通過しやすそうと思い、積極的に受けました。ただ条件に合わないと思ったところは遠慮なく辞退しました。
仕事も人生の一部。自分に合わない会社で人生を消費(消耗ともいう)するのはただただもったいない。それに私まだ若いし!20代だし!貴重な20代無駄にできないし!(と言いつつロスタイムも多かったですが)
4. 面接官をよく見る
会社にもよりますが、中途の面接だと大体配属されるであろう部署の方が面接官を担当します。つまり、入社後はおそらく面接官と働くことになる。なので面接官と自分の相性が合いそうかという点もよく見ていました。
(私の場合人事希望で、大体の面接は人事が出てくるので大変やりやすかったです)
面接官が配属先の人じゃなさそうな場合は、「配属先の雰囲気は?」と面接で聞くといいかもですね。
5. ダメだったらダメでいい
前回の転職の時は、「もう二度と転職したくない、骨埋められるとこに行きたい、永年勤続表彰されて定年で退職金もらって定年再雇用で嘱託社員になりたい」と血眼になりながらやっていましたが、そう思った会社は2年半で辞めたので、今回の転職は「まあダメだったらダメだったでまた転職すればええやん、ほどほどにいこうや」という気持ちでいました。とはいえ20代で転職3度目、あまりにジョブホッパーなのでせめて5年はいられそうな会社を探そう、というスタンスです。
その適度に気が抜けた状態が良かったのか、前回よりも転職活動自体につらさを感じませんでした。また、不採用通知がきてもそんなに気落ちしなかったし、気落ちしなかったので内定出してくれた会社が神様に見えて平静を失うこともありませんでした。
なお、これはあくまでスタンスであって、面接で「まあ5年いられればいいかな」なんて言ったらそりゃあ落とされるので、各社ちゃんと長く働くイメージも持っていました。その上で、もしダメだったらそれはそれで、のスタンスです。
結果、9社受けて、2社途中辞退、3社不合格、そして4社から内定を頂きましたが、「優先度」に従い、冷静に荒井商事に決めました。
ちなみに荒井商事は個別オファーをくれませんでした。一斉オファーをくれたうちの一社、そして会社からすれば一斉にオファーしたうちの一人ですが、うまくマッチングが図れた例かと思います。
20代の転職活動、不安なこともあるかと思いますが、まずは「自分の気持ち」「自分のやりがい」など自己分析から始めるのは新卒での就活と一緒ですし、そこがわかっていた方が転職後の満足度が変わってきます。常に自分の心と「どうしたい?」「何したい?」を相談しながら進めていって下さい。
2022/8/4 追記
ピッタリなハッシュタグを見かけたので編集いたしました。
そして、荒井商事は現在第二新卒採用を行っています~
新卒を除く20代向けの総合職採用です。中の人が面接を担当します。興味がわいた方はぜひご応募ください。
→ https://www.arai-group.co.jp/recruit/career/midcareer/465/