見出し画像

餅は餅屋に聞いとくれ。

こんにちは、こんばんは、Mariaです。

ここ数日、夏のぶり返しが来て、午前の早い時間にはもうお日様カンカン照り。我が家は丘のてっぺん、スーパーは丘のふもと。荷物を抱えて急勾配を登るマスクの中は鬼瓦のような形相、絶対外せませんw。


さて、本日のお題。

画像1


私は元音楽家、相棒は哲学者です。生まれも極東、極西。SNS駆け出しの時代に誰もがサギだと疑うデートサイトの出会いがきっかけでした。

今でも互いの関心事が異なる私たちですが、目下のブームは「映画鑑賞会」です。定時にそれぞれの晩御飯を携えてリビングに集合し、相棒のコレクションからその日の気分でセレクトします。

映画だけでなく、各国のテレビドラマやNetflix、HBOのシリーズなども観ます。現在は、スウェーデンの刑事物のシリーズを連日観てますが、これがものすごく面白く、毎晩楽しみにしています。

画像2


さて、

数年前のある日、18世紀ヨーロッパがテーマの映画。合間にクラシック音楽が流れてきました。どうしても聴き入って体が動く私の横で、「この曲何?」と朗らかに訊く相棒。曲名を伝えると、

「ほぅ!これ〇〇って言う映画のオリジナル曲だと思ってた!」

。。。なるほどそう来たか、と思いました。

確かにクラシックはBGMで使われることが多いですね、著作権が切れたものはじゃんじゃん使えば効果的。

画像3

それからは、バロックから80‘sまで、なにか聞こえてくるたびイントロクイズ、どんっ。楽曲誕生のエピソードなど話すと目が輝く。語り甲斐があります。


さてまた別の日には、英国人の哲学者のお話。観賞後に、「ドイツ哲学とは何が違うのか?」ふと問いかけたところ、講義さながらのお答えに背中から汗が。

専門かつヲタの領域はモンゴルの大自然より広かった。。。

画像4

世間では音楽と哲学に携わる者は、変わり者、世間知らずの代名詞のような言われようです。しかし、我が夫婦には役に立っていて少し救いを感じています。

互い「餅は餅屋」、と問いかけた結果、2人とも若い頃から真剣に取り組んできたものがあって、それらが互いを健全に育んできたことを知りました。さらに、伴侶から尊敬が得られるご褒美付きです。


私は独身時代から、「パートナーとの価値観の共有」を夢見ていました。でも恋愛を重ねるうちにそれってとても難しいことに気付きました。

画像5

案の定、結婚生活では自分の意見や希望は通じないことが当たり前に。「はたして相棒とどう関わり合ったら良いのか?」と悩みました。当時、互いを持て余して喧嘩ばかりしていたのです。

でもこの観賞会をきっかけに、知らないことを教え合うことで理解することができるんだな、と知りました。そこには押し付けはなく、ただ相手の答えを受け止めることだけが存在します。

とは言っても、今だって全てを相棒と分かち合っているわけではなく、毎日つまらない喧嘩は止まりませんw。ただ、鑑賞会が続く限り、すれ違いはないのである程度の距離を保って毎日を楽しく過ごしています。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?