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Duolingoを600日続けてみた。

学び直し。リスキリング。
最近よく聞く言葉です。
良いことだと思います。いくつになっても知識を吸収することは楽しいし、普段とちょっと違う体験をすることで見えてくるなにかもあるでしょう。
教室や学校に通えば人間関係だって広がります。
だからと言うわけではないのですが、私もちまちまちまちま取り組んでいることがあります。
Duolingoというアプリを使って英語学習を続けておりまして、それがこのほど連続600日に達しました。
やったー!

600日目のお祝い

これ一本で本格的な勉強をするには無理がある、というようなご意見を耳にすることもありますが、良いのです。まずは参加することに意義がある。
なにしろ私はもともと英語という科目が大の苦手なのですから。

英語と私

悲しいことに学生時代の私と英語の関係はあまり良いものではありませんでした。
中1の頃はまだ良かった。中2の2学期頃からですかね、お付き合いしたい感じじゃなくなってきたの。
あんまり勉強する気がなくなっちゃったんで、学校のテストは『教科書を一言一句もらさず暗記する』という荒っぽさで乗り切っていました。
良くないですね〜。
そんな方法でも一定の点数は取れてしまう当時の定期テスト。
良くないですね〜。
そんなことばかりして勉強しませんから、当然、実力テストなんかでは点数が取れません。
というわけで学校の成績は悪くはないけれど苦手科目という謎の状況に。
卒業後は積極的に触れようとはしていなかったし、なんなら避けていました。
他の条件が希望通りでも英語が少しでも必要になりそうな求人案件には目も通さなかったりだとかね。
もう一生、ABCには縁がないものと思って過ごしていました。

ではなぜ今さら始めたか

これはですね。
道を聞かれるからです!
仕事でよく立ち入る界隈が、外国からの観光客に人気のスポットなのです。
彼らは、私がぼーっと歩いているときに限って、駅はどこかとかデパートはどこかとかお尋ねになります。
なぜ私に聞くのかはよく分からない。他にも人は沢山いるのに。しかし、理由はどうあれ、聞かれたからには答えてあげたいのが人情というものじゃないですか。
もちろん、彼らの方が簡単な日本語が話せたりする場合が多いので、ジェスチャーと日本語で道案内することは可能です。
だけどやっぱり少しは話せたほうがいいのかなぁとうっすら思い始める。
そこへ来て最近の不安定な世界情勢。ニュースを見ていて、いざという時に日本語しかできないのはまずくないだろうか、とも考え始める。皆が大変な時になったら、もし避難所等に集められるようなことになったら、外国の方に助けていただくようなことになったら。
右へ行けと言われているのか左に行けと言われているのか、それくらいは例え英語だろうと自分で解らないといけないんじゃないかしら、と謎の危機感もわいてきました。

しかしながら嫌いなものは嫌い

だからといってすぐに「よし、英会話教室に行こう!」となったかというとそんなことはない。
必要性を感じ始めはしたものの、別に好きになったわけじゃない。加えて、私、まあまあ人見知りです。
大人なので初めて会う人ともにこやかにお話できますが、本質的に得意なわけではない。
それ以前に、そもそも中学半ばで躓いているので恥ずかしくて習いに行けたものじゃありません。
まして外国人講師の方といきなり話すなんて、まあ無理めのハードルの高さです。
本当のことを言うと、やはり生身の人と話さないとできるようにはならないらしいのですが、赤ちゃんが大人相手にちゃんとした会話するなんて無謀👶
しかたがないので中学生向けの参考書やドリルなんかを買ってきて勉強してみる。
しかしなかなか続かない。
考えてみれば当たり前の話で、中学の時に挫折した勉強法なのだから、やっぱりその方法は向いていなかったんだと思います。

勉強だということを忘れたら

ちょうどその頃、出会ったのがDuolingoでした。
きっかけは多分ネット広告かなんかだと思います。楽しみながら語学が学べる、とある。
どんなもんだろうかと思いながらアカウント登録。
確か最初に、今のレベルを見るための判定テストみたいなものがあったと思います。(ちなみに英語以外のコースもあります。中国語とか仏語とか)
そして振り分けられたところから学習開始。
レベル分けされただけあって難しくはない。すごく基礎的な問題を繰り返す。たぶん本当に中学1年レベルからのスタート。やってることが「hello!」とか「a coffee please 」とかなのでいかに苦手科目と言えど流石にこれは解ります。
10問ほど答えると1ブロック終了でポイントが付く。
正解率が高ければポイント加算。
このポイントでなにか貰えるわけではないのですが、集計されて無作為の週間グループ内で順位付けされている。
週末時点でグループの上位3位以内なら、一つ上のランクのグループへ進む。
しかしグループで週末20位以下になったら、下のグループへ逆戻り。
他にも毎日のログイン状況が記録されていて、キャラクターが「連続学習記録が途切れちゃうよ!3分でいいから頑張って!」みたいなプッシュをしてくる(笑)
多分、このランキングと連続記録というのが、『ゲームにおけるコンプリート大好き』という私の性に合っていて、「未だに途切れず1年半以上もやっています」という状況になっています。
勉強している感じじゃないから心理的負担が軽いみたいですね。スマホさえあれば場所を問わずできるのも良い。
設問は読み書き・リスニング・発音とありますが、マイクをオフにすれば文字解答だけにもできるので、通勤電車内でも問題無し。
5回間違えるとライフがなくなりますが、これは時間経過で復活。急ぐ場合は復習問題をクリアしてライフを貰うこともできる。
とにかく毎日ログインして、1ブロッククリアすれば連続記録は途切れないしポイントもつく。
せっかく上がったグループから落ちたくないから、ある程度は頑張る。結果、毎日英語は見聞きしているし量はこなすという仕様になっています。
続けるコツがなんと「勉強とは思わないこと」でした、私の場合。
オンラインゲームにログインするのと同じ。遊んでんだね、毎日。

それで本当にできるようになるのか

結論。できはしないがマシにはなった。
繰り返してると同じ問題に当たることもあるので、解答自体を覚えてしまうということもあるのですが、それでもマシになります。
見た感じで「なんか気持ち悪い」が解るようになりました。
つまり、以前は「自分で書いた文章が間違っているかどうかも解らない」という状態でしたが、「あ。間違っているな、これ。だってなんか変だもん」という状態に進化したということ。
アプリ内ではもちろん文法的な解説コーナーもあるのですが私はあまり読んだことがない(ダメじゃん)
けれど、これだと語順が変じゃね?多分違うな!というのが直感的に解るようになりました。
あと洋画を見ていて気づきましたが、たまに聞き取れる単語がでてきた。今まで字幕から情報を得ていて、台詞などは無意識にシャットアウトしていましたが、そこから一歩進んで「言葉が耳に入ってきてるな」と頭が認識しはじめたということのようです。
ただし、台詞自体の意味まではわからん。すごーくゆっくり喋ってもらわなきゃそれは無理。
それでも、今まで何十年もちんぷんかんぷんだったことを思えば良い傾向です。
本当に亀の歩みのような遅さですが、なんかしら進んではいるようです。

ゆっくりゆっくりやって行こう

というわけで、本格的にがっつり学びたい!TOEIC○○点目指します!という方には物足りないかも知れませんが、私のように英語全然わかりませ〜ん!という方には良いようです、Duolingo。
まず無料。これ大事。
課金すればいくら間違えてもノンストップ状態になるので、設問をたくさん解くこともできます。
が、しかし。
正直、5回間違えたところでライフ補充を待つ、そのくらいでちょうどいいと思います。
そんなに時間を取らない。これも大事。
ひとつのブロックにかかる時間は5分から10 分くらいです。電車でなら一駅二駅というところ。
そしてお手軽。アプリだけで行うので、何時でも何処でもできる。
習うより慣れろ。
そういう気持ちで試してみるには、ちょうどいいと思います。語学楽しい!もっと頑張ってみよう!と思ったら、その時に別の勉強法に旅立てばよし。
まずはのんびりやってみたらええんじゃわ〜。
そんなところでございます。






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