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誰かのために…【実話】

 私は、現在の学校で顧問ではないのですがバレー部の部活動に参加しています。学生時代は野球一本だったのですが他のスポーツもやってみようと思ったからです。

部員の中に父子家庭の男の子が一人います。はっきり言って貧困家庭です。前から気づいていたのですが、彼の部活のリュックは廃れていてボロボロのシューズを履いています。先日、顧問の先生はそのシューズに自分で裁縫した跡があることに気が付きました。そのことを私にも話してくださり、何とも言えない感情になりました。

後日、顧問の先生と休憩中に会うと彼の破れたシューズをヌリピー  (靴の破れを防ぐためのもの)みたいなので修理していました。その作業中に、新しいシューズを一足買ったことを聞きました。もちろん彼のためにです。しかし、彼のために買ったというと贔屓だと思われてしまう可能性があるので「貸す」というテイで渡しました。私に同じことができるかと言われてもできません。素晴らしい光景を目の当たりにしました。

自分の利益を考えず、誰かのために動ける人に私もなりたいです。

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