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♪詐欺被害注意喚起・事例記事 10/20 (FRI)

♪前編で一段落と思った直後、次の詐欺被害者候補に指名されたらしく?
今回は当事者の介助介護者(=後見人的立ち位置)として、この記事を紹介できる機会に恵まれ(?)ました。
 
 
<直近の当方状況説明>
 
90歳独居老婆(=実母)は今年に入り、以下の『やらかし』を重ねるも、反省どころか開き直った捨て台詞を繰り返すばかり。
 
・意味不明な金融商品の単独契約
・屋根外壁工事の訪問セールスと、破産レベルの見積金額での契約締結
・詐欺軍団の現地調査員と思われる連中を、自宅内に誘い茶菓子を振る舞う
・自らの出入先やご近所各位への差別侮蔑暴言が一層顕著に
 
すでに町会長・民生委員・医療機関・ご近所その他一同から、実質総スカン状態。
かろうじて大人の対応をしていただけていますが、気づいていないのは本人ばかり。
『お金を払えばチヤホヤされて天狗になれる』
止めても無駄なので放置しつつも、ご近所さまの助けは望めません。
結果的に私が足繁く通い、時に外から様子を確かめる日々が、今後も続くようです。
 
 
10/20 (FRI) も朝から、携帯が着信音を響かせました。
前日もお世話になっている医療機関に対する非礼があったため、謝罪と状況確認に足を運んだ矢先です。
 
「土地代の振込先が変わった、と通知が届いた。間違って未納になって、私が追い出されたら、一体どうしてくれる!?」
 
 
来たな ←
 
 
こうした悪質なグループにとって、実母は『超上級お得意様候補』。
屋根外壁工事が難なく契約締結できた情報は、当然共有されています。
「あそこのババアはハキダメの鶴気取りだけど、簡単に署名捺印するぜ」
さらには先述の通り、情報屋を室内に招き入れ、個人情報をダダ洩らし。
 
振り込め詐欺グループにキャッシュカードと暗証番号を自ら提示している状態と一緒です。
もしかすれば実母宅は、こうした連中の間で『道の駅』なる暗号で呼ばれているかも?

 
幸い実母名義の通帳類は私が取り上げ管理から、こうした展開に備え、各々残高はゼロ同然状態を保ち続けています。
 
 
<頭の体操の時間>
 
次の画像が先日郵送された、ダイレクトメールの封筒と書面です。
個人情報に関わる部分は塗り潰してあります。
 

宛名は十年前に他界した、実母の旦那名。
こちらが書面。


Q : どこが怪しいか、読者各位なら一目瞭然ですよね?
 
 
それでは補足説明を兼ねて、解説していきましょう。
 
☆この封書の宛名は十年前に逝去した、私の実父(=実母の夫名義)で届きました。
借地権が絡む(=地主は別)持ち家、名義人も十年前から実母(女性)ですし、彼女の名前で土地代を送金し続けています。
掲げ続けている表札もしくは古い電話帳などを見て、宛名を書いている可能性が、極めて高いでしょう。
 
☆新たに指定された新振込先の口座企業名が、この管理会社ではない。
差出人が株式会社名に対し、振込先が有限会社名。
 
☆重要な書面にもかかわらず、本来であれば記載すべき、差出人事業所の所在地などの詳細が見当たらない。
百歩譲って地主がこの業者に移管したのであれば、その旨を綴った一文が存在して然るべき。
 
☆10/末振込期限の振込先口座の変更が、10/19に郵送されたこと自体が不自然(=遅い)。

☆地主は都会では広大といえる土地に、数多の賃借人(土地・住居・テナント物件その他)を有している。
いちいち切手を貼らず、管理会社であれば料金別納で発送するのでは?

・・・ これらから、ピンポイントで郵送された封書だと判断できますね。
 
  
ちなみに封書の差出人の企業は実在するも、電話に出られたスタッフは「???」と困惑されるばかり。
事情を説明し、注意喚起を共有しています。
すでに他からも同様の問い合わせがあったらしく、こちらの伝えたい諸々はスムーズに通じました。
 
ある意味この企業(さま)も、名前を語られた可能性大、ですね。
 
 
これまでの町の歴史自体を帳消しにするレベルでの大規模区画整理を、長年市井が進めています。
「70歳なんてまだ子ども。100歳以上もザラで、この町は『100/70問題』」
独居高齢者や高齢者を抱える家族が、繰り返し引っ越しを強要されている現状です。
 
詐欺を企てる連中には、ここは『金脈オアシス以上』と映っていることでしょう。
 
 
<結論>
 
高齢者は突然届けられた文面や文言を、冷静に疑い自問自答できません。
今回の自身の立ち回りをお手柄だと自慢するわけではありませんが、幸い近居介助以上介護手前だったことで、この対応が叶いました。
 
遠く離れて暮らしているご家族や、預貯金の管理を高齢者自身が行っている場合、果たしてこの先どうだったでしょうか?

また私たち老人手前から若い世代も、要注意です。
パソコンやスマホに連日山着する怪しいメールであれば、それまでの経験値から、条件反射的に無視できるでしょう。
しかしながらとりわけ若い世代は、書面には馴染みが薄い人も?
免疫がないため、高齢者と同じように引っかかってしまう可能性が?……
 
( ; -“- ) 推察される展開、既述は不要ですね。
 

「言われた通りにしなければ、自分が困るだろうし、なによりわからないから怖い」
そんな大多数の高齢者もいれば、実母のような少数派(苦笑)もいますが、いずれにせよ高確率で、毒牙にかかってしまいます。
 

天を仰いでいるのではなく、深呼吸から今一度自身を奮い立たせて。

 
実母は完全に、その筋の連中からすれば『カモ』。
愚息(=私)の忠告を虚栄心だけで頑なに拒み続け、昨日午後に続き、今日も私の午前中を潰してくれました。
今後も立て続けに、二の矢・三の矢・四の矢・五の矢 …… 届き続けることでしょう。
 

画像はネット上より拝借。
これ、笑っていただくところでっせ。


もちろん同書面の回収は、実母宅の玄関先で靴を脱がず・背中は見せずに。
自分の落ち度を指摘に訪れた人物(=私)は、招かざる来訪者という考え方です。
刺されてしまっては取り返しがつきません。

 
以上、参考の欠片にでもなれば幸いです。
 
o(_ _)o  ご一読ありがとうございます。
 
 
10/20/2023 (FRI)
文責 : 或 頁生
 
 
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