先に愛する

文章を書くということはかつて、私にとって救われようとする行為でした。醜い内情を吐露することで楽になろうとしていたのです。

しかし今、私はもう救われたがってばかりの誰かに私を満たしてちょうだいと言ってばかりの自身の身体を抜け出そうとしている。

時折、満ちているという感覚にさえなる。そういう時、私はどうしようもなくこの命を他人に捧げたくなる。それは明らかなエゴイズムであり、決して慈善だとかGiveだとかってことは言えないのだけれど。

だからこれから、時には人のために書いてみようと思う。その行為は結局は自分のためであるのだけれど、人に、誰かに、届くように祈りながら書いてみることにする。

それがどう作用するかはわからないけど。


私はあなたを先に愛します。あなたが私にどんな意識を持とうとも、どんな意識を向けようとも、私はすべて受け入れあなたを自発的に愛します。

人は自分が蔑ろにされたと感じた時に1番人を憎んだり恨んだり、そういう気持ちに支配されると思うのです。けれど、どんな無礼を私が働いたとしても、私があなたに愛を注ぎ続けたら、きっとそれさえあなたは愛おしく思うでしょう。憎しみや怨恨が蝕むのは相手ではなく絶対にあなた自身だから。だって、人を憎むの詰て単純にとても疲れるでしょう。

だから私はあなたを愛します。
人に優しくされた人が、人に優しくする方法を知るように。人に愛された人は、人を愛することができると思うから。そうすることでしか私は世界平和に貢献ができないと思うから。

私はあなたを先に愛します。愛させてください。


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